人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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そうだろうな。俺はありのままの事実を只述べただけだけに過ぎん
(認めた部分はほんの微々たるもの。これで喜ばれたら相手の頭を心配していた事だろう。黒い瞳に備わるレンズを調節するように瞳孔が収縮し、小鳥はその場で置物のように静止する。彼女が小鳥に目線を合わせるべく距離を詰められては、視覚の一部を共有している魔法使いには、その花のかんばせが片目にドアップで映り込み。続けて示された位置にも不愉快そうに眉間に皺を寄せては、声音に生えた棘は冷えた鋭さを増し。「何故俺が貴様に見下されんとならんのだ。却下する」そう返事をすれば、閉じていた翼を左右に広げ、小鳥の体は宙へ。彼女の肩を通りすぎ、強引にもその頭部に腰を落ち着かせてしまう。しかしその体重はまさしく、羽のような軽さで。威勢の良い掛け声には、使い魔が周囲の音を拾う聴覚の音量を調節しつつ。彼女の行動可能な範囲は驚く程に広がっている現状を知らない魔法使いは、どうせ行き当たりばったりなのだろうと、少し小馬鹿にした風に問い)
それで、何処に行くつもりなんだ?迷子になったとしても助けてやらんぞ
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