人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
通報 |
可愛いよ!物凄く可愛いと思うんだけど、これまた問題がありまして…。実は私は猫アレルギーなんだよねぇ。でも魔女と言えば使い魔は黒猫ってイメージだしさ、どうしたもんか。…リスならさ、何かこう──いい感じの木の実探して来てもらったり?
( 魔女には黒猫、という植え付けられた固定概念はギラギラと主張してくるのだが、猫を隣にクシュンクシュンとクシャミのオンパレードでは魔法一つまともに唱えられないかもしれない。だからと言う訳ではないがリスならばお菓子作りに役立つ木の実を集めてくれるのでは…と。さて、もし今回の魔法が成功すればこの先の憧れの炎属性の魔法も手伝ってくれるかもしれない。ふ、と一つ小さく息を吐き出し鞄から杖を取り出す。それを右手に左手で小瓶の中の魔石の欠片─淡い黄緑に光るそれを取り出し握っては、一歩、二歩、大木から離れるように後退りをし。「見てて、」の言葉の後に杖の先を生い茂るピンクに向ける。それからもう一度息を吐き出し普段のおちゃらけたものではない真剣な表情を浮かべれば「…全ての力の源よ、風よ、我が元に集いて舞い上がれ 『ウィンド!』」唯一唱える事の出来る魔法を音にして発して。刹那、掌の中の魔石の欠片が強く光り、それと同時に杖先に大きな魔素が集まりそれが桜の大木を包み込んだかと思えば散ってしまうのではないかと思える位の大量も大量の花弁が一瞬にして舞い上がり。──が、それも一瞬。爆発的に大きな力を使った魔石の欠片は手の中で弾けるように散り粉々になってしまい。釣られるように花弁は全て落下。「あ、あれ?」思い描いていたのは数分もの間花弁が宙を舞う持続だった為にこれには流石に目が丸くなり。「力、一気に使い過ぎちゃった感じ?」砂のようになってしまった欠片をにぎにぎと握りながら苦笑いを浮かべて )
トピック検索 |