人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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ふむ、では取引は成立ですな。春物の服って実はあんまり持ってなかったから、ジュリーが選んでくれるものなら何年だって着れるね。
( 以前ドールハウスを選んだ時のあの湧き出る興奮は未だに鮮明に思い出す事が出来る。だからこそ再び酷似した状況になればそれを抑えきれるかどうか。されど怪しまれるのも御免。度々姿を見せるおかしな口調で約束を守る事を示し喜びを露わにして。此処でもこんなに素晴らしい風景だというのにまだ先があるのか。上げられたハードルに怯む事なくにんまりと口角持ち上げては「お見せしましよう!私のこれまでの成果と…なんてったって魔法石があるんだから!──なんてね」どこか石頼りの発言を一つ。そうやって期待を胸に、視界に映るは期待以上の絶景も絶景。まるで空から降りて来るカーテンの如く大きく広く垂れ下がる枝垂桜。「……これは……私にどうこうできるかな…?」息を飲みあまりの絶景に立ち尽くす事数十秒、漸く開いた唇から漏れた言葉は先程とは大違いの弱気なもので )
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