人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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(ただの例え話。相手にとっては遠く、自分からすれば近い未来。同じく切ない気持ちが浮上してきたのか、何度も瞬きを繰り返すダークブラウンの瞳がどこか潤んでいたようにも見えてしまえば「大袈裟ねぇ」とカラカラ笑ってみせ、この話は終わりとし。「鉢植えね、それは良いアイディアだわ!上手に育った野菜を食べたら、魔力が上がったりしてね」自分は種から育てるばかり考えていたが、外から持ち込む案にうんうんと賛同するかのように頷き返し。森に生えている薬草は、魔素を吸収しているからこそ、煎じた際に高い効果を発揮する。似かよった条件ならば、相手の望みを叶える一歩になりえそうだ。「あら本当だわ、こんな所にも咲いてるのね、懐かしいわ。思い出の花も見つかって、今日はたくさんの出会いに恵まれる日ね」呼び掛けられ示された先に顔を向けたならば、ひっそりと一輪だけ咲いている花が、魔力の適正の有無を確かめる為に森中歩き回り漸く発見した記憶を甦らせ。スライムに魔石の成りかけ、そして眩い宝石の洞窟。今日だけで幾つも発見した功績を振り返っては楽しげに目尻を緩め、相手を見遣り)
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