人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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なんと頼もしいお言葉!私の財産は全てジュリー宛に残そう。
( 人間の世界に降りてきて人に姿を見られる危険性を踏んでも会いに来てくれると言うそれは紛れもなく大きく強い優しさと繋がりであり、だんだんとむず痒い恥ずかしさを覚えてくれば水筒を握る指に僅かに力を込め、もう一つ戯言を。それから忠告に頷きを落としつつパタパタと羽でも生えていそうな軽快な足取りで湖へと近付いては、あまりにも透き通り吸い込まれでもしそうな湖の端に屈み蓋を外した水筒をちゃんぽんと入れ。透明な青に沈んだ手はひんやりと冷たさを覚えると同時に、ピリピリとした小さな電流のような温かさも覚える。これは魔素の集合体が多く澄んでいる証拠だろうか。ゆら、ゆら、と手首を数回動かした後に水筒ごと手を引き抜いては水を満タンに組み上げた水筒の蓋をしてまた鞄へと戻し。と、丁度その時、自らを呼ぶ相手の声が広い洞窟内で反響した。勢いよく立ち上がり再びパタパタと近付けば「どうしたのジュリー?何か良さそうなのあったー?」と手元を覗き込みつつ首を傾けて )
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