人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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ふふ、それじゃヨルが怒られちゃうじゃない。森に来るのが難しいくらい足が悪くなっちゃったら、私から会いに行くわ
(相手はまるで太陽のようだ。当然のように彼女の未来に自分が友人として存在している事実が、どうしようもなく嬉しい。さらに笑い声を立てては、人前に出るのは多少の危険は承知で、自分から行くと一足も二足も早い約束を誓おうか。素手で発掘しようとする様に呼び掛けその手に触れ制しても、名残惜しそうに自分と壁の中に輝く美しい鉱石に向けられる視線。しかし壁から指先が離れてはニッコリと瞳を細め「えぇ、そうして頂戴。探せば何処かに欠片くらいなら落ちてるかもしれないしね。……水を?まぁ、良いんじゃない?落ちないように気を付けてね。私はちょっとその辺りを見てくるわね」壁に埋め込まれているもの以外でも、珊瑚のような水晶の近くなら砂粒や小石くらいの欠片や、先程見たよりも成長した魔石のなりかけが探せば見つかる可能性もある。と、持参した水筒が取り出されては、彼女が水を汲み上げている間に自分はお返しの宝石探しへと出掛けようか。離れすぎない距離は保ち天井や足元、岩の柱に目を向けては、あれでもないコレでも無いと一人呟き。やがて相手のイメージに似合いの鉱石が足元の地面から顔を覗かせているのに気が付き。「あ、コレなんて良さそうね。ヨル、終わったら此方に来て頂戴!」発見したのは創造、活力、希望、純粋無垢。相手の世界ではそんな石言葉を持つホワイトオパールに良く似ているだろうか。加工前にも関わらす、ツルリと滑らかな表面に光沢のある乳白色の奥からは、見る角度によって七色の色彩が揺らめき輝いている。以前贈った虹色のチューリップ同様、感情豊かな印象はあれからも変わっていなければ、これが一番近い。そう思いながら湖近くに居るであろう相手へと呼び掛け)
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