人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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当たり前じゃんか!ヨボヨボのお婆さんになって、「皐月さん勝手に徘徊しないで下さい!」って先生に言われても会いに来るよ。
( この先確実な約束など無いが今笑っていられるこの時がとても楽しいのだ。だからこそケラケラと大袈裟なくらいに笑い声を上げ、いつしか本当になるだろう未来を。次いで相手も己に似合う何かを探してくれるとなれば俄然やる気が出る。何とかして目の前で美しくも冷たく輝く薄ピンクをプレゼントしたいと岩壁に爪を立てたその行為を止めるように、小さいけれど確かな温もりある掌が静止にくれば指先は反射的にピタリと動きを止め「──でも、」これだと思えるプレゼントを折角見付けたのに。けれども相手の言う通り爆発でもさせない限りは発掘出来そうにない宝石は岩壁に埋まり小さな顔を覗かせているからこそ美しいのか。「…じゃあ、もう少し小さめで似たような色の探すね。それから後で湖のお水も少し持って帰りたいんだ。この水で育てた薬草とか、魔法石とか、もしかしたらいい感じになるかもだし」薄ピンクの宝石から静かに手を離し諦めた事を伝えては、続いて先程見た湖へと再び視線を向けつつ、鞄から蓋がきっちりとしまる中くらいの水筒のような小瓶を取り出して )
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