人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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私もヨルが好き、大好きよ。ふふ、ヨルが臍を曲げずにまた笑ってくれて良かったわ
(大好き、と。何度言われても胸が温かくなる幸せの呪文を唱えられては、受けた分だけ、いやそれ以上にこれからも親愛の言葉を繰り返そう。ほんのり頬を赤く染め、くすぐったいような照れ臭さは冗談混じりな言葉を紡いで隠そうか。「……2号?え、見つける度に数えていくつもりなの?まあ、別に良いけどね。えぇそろそろ行きましょうか」新たなスライムの出現に別の名を命名するのでは無く、二号と後ろの番号が増えれば苦笑いを。威勢の良い呼び掛けにコクリと頷けば、置いてかれまいとパタパタ羽ばたく速度を早め、相手の行く先を照らす役目に戻り。──ゴツゴツとした岩肌の壁や足元の悪い道が続く洞窟内。先に進むにつれ、奥からはひんやりとした風が流れ、壁の窪みや足元に、真円と呼ぶにはどこか歪で凹みもあるビー玉やビーズのような形をした、小さな粒が点々と落ちているのが見えてくる。其々赤や青等の薄い色味を帯びており、もし手で触れたり誤って足で踏んでしまえば、スライムでは無いもののグミのような柔らかな弾力を感じる事だろう)
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