人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
通報 |
ふふ、それは嬉しいわね。私もあの時のヨルの慌てぶりと怒った可愛い顔は今でもちゃーんと覚えているわよ?(相手の記憶に自分との出会いが深く刻み込まれている。人の一生は自分よりも遥かに短い、だからこそ僅かに道の交わった現在はかけ換えの無い大切な一時。顔を綻ばせ軽やかに笑えば、ひっそりと隠れて盗み見ていたあの時の姿が脳裏に鮮明に浮かび、からかい混じりに自分もと答えようか。「あら一度で覚えるなんて優秀ね、ヨル。次は泉ね。張り込むなら私は途中で抜けなきゃだけど……お昼一緒に食べてからでもいいかしら?」森の奥。この周辺まで来れば空気の流れが異なり枯れ木を目印に出来なくも無いが、それまでの道筋は決して分かりやすいとは思えず。多少森に慣れてきたとは言えもう記憶したのかと、適応の早さに驚きから目を見張り。泉への案内を承れば、来た道をまずは辿るべく体をくるりと反転させ。そのままふよふよと宙を浮きながら、張り込みと聞いては、自分が居れば現れる可能性が下がる為にもう少し側に居たいと自分の希望を伝え)
トピック検索 |