人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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そうね、可哀想ね。それにもしかしたら怒って蹴りの一つでも飛んでくるかもしれないしね
(相手の予想出来ない柔軟な発想はいつも面白いとコロコロと鈴の鳴るような声音で笑いつつ、本に書かれた通りユニコーンが短気ならばと可能性の一つを示唆し。「あら今更な話ね。森で案内を途中で止めた日の事、覚えてるでしょ?」薄情者、と大袈裟に責められても、涼しい顔でニッコリとその通りだとでも肯定するかのような笑みを浮かべる。他者の驚き惑う姿を見るのが愉快に感じるのは妖精に共通する性質のようなもの。最初の相手との出会いで目的を果たした後、鹿を指差し姿を眩ませた出来事を指摘してみせ。「んー……アレはヨルへの嫌がらせが目的じゃないかしら。血はまぁ、手に入れられたら儲けもの、くらいに思ってそうって私は感じるわ」魔女に頼る選択肢に気付かないならそれはそれで自分は構わないとヒントは与えず、そのまま相手の話に乗る形で口を開き。本当に手に入れたければ誰かを頼らず自分の力だけでしようとするだろう。魔法使いの性格を考えれば、魔法を教えて欲しいと願う相手に課題を与えれば、それが達成されていないからと体よく断る口実が出来る。そんな予想を述べては嫌な奴だと最後は顔をしかめ「──さてと、沼までは案内したわ。道は大丈夫?それに次はどうする?このまま泉に行ってみる?」再び前に進めば沼の全貌が明らかになり。快適とも綺麗ともかけ離れたこの場所に自分としてはあまり長居はしたく無いが沼地を少し調べると言うなら付き合い、別の場所をと望むならまた案内をするつもりでこれからの動きについて、後ろを振り返っては首をこてん、と右に傾げては問いを投げ掛け)
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