人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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えぇ、楽しみにしているわねぇ
(気をつけるとの発言には、穏やかな笑みを浮かべたまま静かに頷く。年長者としての忠告はした。故にこれ以上述べる事は無く、後半部分にのみ、フェイスベールに隠された頬をゆるりと頬を持ち上げ反応を返し。薬について途中で切れた言葉の先は少し気にはなるも、相手の意識が己の言葉に向いたならば、口は挟まず。やがて先ほどの勢いが嘘のように萎縮した姿を見ては、うんうんと何度か頷き返しつつ語られる話に一言一句逃さず耳を傾け。「貴女はたくさん涙を流し反省したようねぇ。そして望みを叶える為に挑戦し犯した、その過ちも決して無駄では無かった。現在を示すのは──節制の正位置。一度は切れた繋がりが、友人の知恵と貴女の力で再び結ばれたようねぇ。今は定期的に会う機会を得て安定しているとも言える関係、でも以前と然程関係は変わっていないみたいねぇ。後は……あぁ、やっぱりぃ。嘘はいけないわぁ夜さん。貴女がそうありたいと幾ら願っていても、向こうが了承していないのであれば、師弟関係とは言えないのよぉ?」また新たに一枚のカードが宙に浮き上がり、表を向く。描かれていたのは、紫色の波打つ髪をもつ白いワンピースの妖精が杯から杯へ水を移し変えている姿。順調に物事を読み取っていき、うっすら予想していたとは言え、先程感じた違和感の確証を得ては、ピンと伸ばした右手の人指し指をゆらゆらと左右に振り、相手を射ぬくかのように金色の眼差しを真っ直ぐ注ぎ)
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