ある日、森の中(〆)

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人外好き  2017-08-01 03:59:39 
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  • No.621 by 皐月 夜  2018-11-05 23:27:29 



え──、
( まさかそう来るとは思わなかった。それもこれも知識不足かはたまた好奇心が旺盛過ぎる事で招いた結果か。どちらにせよ危機感が全くもって足りていない事を様々と見せ付けられたのだから結局言葉と言う言葉を返す事が出来ず目を真ん丸に、されど続けられた言葉は何と良心的で救いようがあるものか、「…人間の小娘が魔女相手に取引を持ち出す事も、簡単に言葉にする事も、ぜーんぶが危ないって事がよーくわかった。だからねラナさん、ラナさんの占いが終わった後楽しみにしてて」すっかり元通り、のほほんとした雰囲気と口調に戻った相手の目を真っ直ぐに見つめにんまりと口角持ち上げては果たして本当にわかったのか、相変わらず強気ともとれる発言を重ねて。薬学との言葉には一つの頷きを。「そう言われれば確かに香水みたいなの作るって言ってた。それに木の根が凄い勢いで成長したり。──もし私も時間に左右されない完璧な若返りの薬を作る事が出来たら……」思い返してみれば納得する点はたくさんあった。ふむふむと頭を縦に動かし記憶を辿るのが最初、ふと浮かぶのはそれこそ寿命でも操作してしまう事柄。ふつ、と湧き上がった望みを言葉途中で途切れさせたのは次なるカードが宙へ浮かび上がったからで。魔法使いの過去、そうして自分の性格を的確に言い当てられてしまえば確かにどこを取ってもいいとは言えなかった第一印象をも思い出す事となり「ラナさんの言う通り、反省する点は多々あります…」ぐぬぬ、と項垂れ深い深い溜息を一つ。と、次いだ確認は恐らく魔法使いや妖精とが関わった中で最も思い出したくなくとてつもない恐怖を味わったもの。ピシリと固まって数秒、膝の上でギュッと力強く拳を握り締めれば「…あってる、よ。やっぱり私が忠告を聞かないで出来るはずもない魔法に手を出したから、そのせいで魔法が暴走してジュリーが怪我をしたの。本当に、死んじゃうって思った…」ぽつり、ぽつり、言葉を落としていく中で最後の方は果たして聞き取れるかどうかの震える小声へと変わって )


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