人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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あらあらぁ、謝らなくても大丈夫よぉ?でも……そう、名前すら教えて貰っていないのねぇ
(勉強不足だと謝られてはすぅっと、垂れ下がった金色の瞳を細める。本当にそうだろうか?名のある魔女の中には、注意するべき人物もいる。自分はその中には入ってはいないはずだが、一部では煙たがられている。加えて真名とは言わずとも通り名さえ弟子に名乗らない魔女が居るだろうか。もしくは、名無しの魔女に教えを乞うているのだろうか。だがどれも違う気がする。そして目の前の彼女は偽りか、もしくは真実を隠して話しているのではと、疑惑が浮かぶ。ぽわぽわと緩い笑みを浮かべたまま、見定めるように相手の話に耳を傾け。「んー……お師匠様の考えが読めないのは困っちゃうわよねぇ。頑張っても頑張ってもなかなか認められないのは辛いし、優しい言葉さえ掛けて貰えないともなれば疲れちゃうわよねぇ。努力してないわけじゃないんだから、もっと褒めてくれてもいいのにって感じるし。──でもよそ様の師弟関係に口を出すのはあんまり良くないのよねぇ。勝手に魔法を教えちゃうとぉ弟子を奪うつもりかーとかぁ、自分の教え方に不満があるなら破門だーとかぁ、それはそれでぇトラブルの元になっちゃうのよねぇ……。だからぁ、ワタクシが視れるとしたら、そのお師匠様の夜さんに対する気持ちの一欠片くらいかしらぁ?」悩みの内容は、教え方への不信感や暴言等、自分も経験した事のある話であり、気持ちはよく分かる。ここで自分が魔法の知恵を分けてもいいが、その些細な親切心が過去に争いの種となった出来事を、間延びした何とも軽い声音で語り。加えて相手から感じる魔素は幼い人間だからこそか、微々たるもの。術者の実力に合わせて学ばせているならば、コントロールの重要な治癒は難度が高いのも可笑しな話では無い。魔法とは一朝一夕で習得出来るものでは無いのだから。なので今自分の手が貸せるとしたら、その師と呼ぶ人物の心を少し覗くくらいだろうか。言い終わればどうする?と問いかけるように首をまた傾げてみせ)
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