人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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( まるで星が散りばめられたかのような天幕の内側も、異国情緒漂う嗅ぎ慣れぬ香りも、不気味さを助長させるような蝋燭の炎の揺らめきも、この狭い空間に閉じ込められている何もかもがそれこそ異世界に迷い込んでしまったのかと錯覚させる。そうして極め付けは目の前の水晶玉と御伽噺か何かから抜け出て来たかのような魔女。現段階では魔女の格好をした女性。そんな相手が己の事を見習い、人間のお客さんと呼ぶのだから何か特別な人なのだろう、それは格好と何より飛び交う魔素で大凡の判断は出来て。「これはラッキーかもしれない。ラッキー以外の何者でもない」口角は先程と同じように持ち上がる。促されるままに目前の椅子へと腰を下ろせばやや前のめりの格好でとんがり帽子の下の顔を見つめ「私は悩みを抱える魔女見習いです!名前は夜、一番初めに覚えた魔法は浮遊魔法で、今は治癒魔法を取得しようと頑張ってる所。──ラナさんは魔女だよね?」マシンガントーク宛らの自己紹介を。続けて悩みと言うよりは確信めいた問い掛けをしつつ期待に満ち溢れた色をキラキラと瞳に宿して )
(/ はい!私も失礼します…!また何かありましたらお声を掛けさせて下さい…! )
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