人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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名前はそれだけ大きいんだよ、人間には──あ、私限定かもしれないけどね。
( 喜ぶに決まっている、嫌味も気にならない程に幸せな気分であればルンルンと鼻歌続行のまま、けれどもう一度呼んでくれ、名前を教えてくれとはもう言わずに魚釣りへと集中し。魚よりも人間が捨てたゴミの方が多い事多い事。「ゴミ掃除に切り替えようかな」なんてぼやきつつ一度竿を上げ相手に向き直っては言わなくても試していた結果がこの原始的な方法だった事に一つ小さな溜息をついてから「確かに今の話を聞く以上これが一番なのかもしれない。もう少し頑張りマース」再び竿を振り上げウキを湖へ。それからまたたっぷりの時間を要して釣り上げたのは先程よりは大きいが意気込んだ程の大きさはない骨魚で。「二匹目ゲーット!」モタモタと魚の口から釣り針を引き抜けば相手が用意した籠の中へとリリース。そうして釣りを始める前に言われた持って帰る条件の難しさを確認すべく「──魔法使いさん、骨魚って砕くのそんなに難しいの?」と問い掛けて )
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