人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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他の子ならそう思うのも中には居るかもしれないけど、私は嫌ね。人間の歴史とか計算とか興味無いもの。──あ、でもお菓子作りとか、ファッションについての勉強だったらやってみてもいいかなって思うわ
(人間の宿題内容もどうやら自分達と似通った部分もあるのだと知っては、前のめりな体勢になりながら"へぇ"と声を漏らし。人間の文化に興味を持つ妖精も中には居るが、自分はと言えば相手とは反対に関心は薄く、片手を左右に振りつつ問いに答え。とは言え今の話の中には出てこなかったが、例外があるとすればと言葉を付け足し。「ふーん……無愛想で皮肉屋なエルフの中に、こんなに綺麗なものが詰まってるとは到底思えないけど……うん、この花はとっても素敵だと思うわ」どんな思いで咲かせたのか、花を見ながら耳にしてはその内容には同意しかねるものの、小さな種からよくここまで綺麗に輝く黄金の花を咲かせたものだと瞳を細めては褒め)
それじゃ次は私ね
(開けていた鞄の中に両手を伸ばしては、自宅から此処まで持ってきた品を取り出し相手に差し出すように向けて。それは自分としては大きめのサイズを選んだつもりだが、相手にとってはミニチュアサイズに見えるであろう鉢植え。真っ白な鉢には、パステル調の淡い色彩で影絵のような妖精達が楽しげに踊っている姿が描かれており、魔力を豊富に含んだ土の上から伸びるのは幾つのチューリップによく似た花。しかし茎や葉の色は緑では無く、光の加減によって星が煌めくような輝きを放つ夜空のような黒色。やや花弁が開いた状態や蕾の花びらの色も一枚一枚異なり、桃色や薄黄色、水色、黄緑、白等、多様な色が混ざりあった虹のような色合いが灯りのように光る花を咲かせおり、顔を近づければチョコレートのような甘い匂いを漂わせている事も分かるだろう。「この鉢植えの絵は私が描いたのよ。育ててる時はヨルの綺麗な黒髪とか、コロコロと変わって見てて飽きない表情とか、後いつもくれる美味しいお菓子の事とかを想像して魔力を込めていったの。どう?なかなか素敵でしょ?」ふふんと自慢げに胸を張っては満面の笑みを浮かべながら語り、さて自信作への反応はどうだろうかと視線を花からその向こうに居る相手へと注ぎ)
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