人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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宿題……あぁ、懐かしい響きだわ
(学校に宿題、自分もかつては魔法や妖精の歴史について等、嫌々学んでいた今では遠い昔の記憶がふと相手の言葉を切っ掛けに甦っては天井を見上げ、しみじみと懐かしむような呟きを空気に落としてから「えぇそうね!楽しみましょ!」と相手の言葉に同意するように頷き返し。「──うーん……人間にとってこれは可愛いの部類に入るのかしら…?ちょっとその感性は私には分からないわ」ウネウネと動く葉が伸びた鉢植えを見て笑い終わった後、自信があった様子の相手が考え込む姿を視界に入れては、その場で腕組みをし今一度花を見て考え直してみるもやはり意見は変わらず、人間と妖精故のセンスの違いだろうかと真剣な表情で首を捻り。その後聞こえてきた自分への印象にはえへへ、と嬉しそうに表情を崩し笑みを浮かべ「あらやだヨル、私の事よく分かってるじゃない!ありがとね、大切にするわ」まずはお礼の言葉を。差し出された人間サイズの鉢植えは、素直に両手で受け取ってはその重さで自分は簡単に押し潰されてしまうだろう。なのでパタパタと羽を揺らし鱗粉が鉢植えを包んでは、魔法でふわりと持上げ自分の傍らへと運び。「次は私の番……なんだけど、その前にエルフのも見せてくれない?アイツのはどんな花なのか何だか気になっちゃって仕方ないのよね」肩から下げていた鞄のチャックを開けるも、扉が開けられたままのクローゼットへチラチラと視線を送っては、好奇心を抑えきれずそんな申し出をお願いし)
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