人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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当たり前だ。俺がそんな物を自分の為に使うとでも思うか?
(進行方向である前を向いたまま香水かとの問いには頷き返し、その用途について投げ掛けられた質問にはそれ以外の使い道は無いとばかりに呆れたような口調で答えを綴り。地面に落ちた木の葉を踏みしめ来た道を戻り、やがて空に浮かぶ夕焼けを鏡のように映し出し赤く輝く湖面が見えてくれば、隣から聞こえるは控えめな要望。ピタリと足を止め途端にフードの奥に隠れた表情をぐしゃりと歪め、うんざりとした雰囲気を全身から漂わせ「不要だ、既に材料は揃っている。そして調合のやり方を見せてやる気も俺には無い。貴様の暇潰しに付き合ってやる時間はもう終わりだ、分かったらガキはさっさと帰れ」一切の迷い無くピシャリと相手の要望をはね除け、右手に持つ杖の矛先を森の入り口のある方角へと向けてはお決まりの言葉を紡ぎ)
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