人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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そうか。貴様はやはりどうしようもない阿呆だと改めて分かった
(相手と自分、同じ記憶を共有しているはずなのに何故こうも実感した言葉に差があるのやら。左手を額に当てはぁ、とやや大袈裟に疲れ混じりのため息を吐き出しては、心の内にある相手へのマゾ疑惑は強まり。「当たり前だ。万が一越えられるとすれば、それは一握りの天才だけだろう。──俺は、努力だけでは埋められない差について話したつもりだったが……どうやら理解していないようだな」どう伝えても相手の辞書に諦めるの文字は無いらしい。大きな期待はしないと言いながら、希望を幾つも紡ぐ様に頭が痛くなってくるような錯覚を覚えては自然と眉をしかめ。約束の時刻が訪れてから再び相手が薬草集めを慌てて始めれば、木に寄りかかったまま「長い。五分で切り上げろ、それ以上は待たん」と、とりあえずは待つ姿勢を見せるも不機嫌さに拍車の掛かった声音で告げて)
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