人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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生憎と、俺は吸血鬼でも無い、ましてや黒魔術や悪魔の類いへの興味も無い。……が、妖精やユニコーン共の血ならば、考えてやらん事もないぞ?まぁ、貴様が容易に手に入れられるとは微塵も思ってはいないがな
(此方の感心を引き出そうと紡がれた人の血との単語、そこから連想される夜を生きる種族や、冥府と繋がる術に、魔の物達が頭に次々と浮かんでは嫌悪感をフードの奥にある表情に浮かび上がらせ、自分には必要ない旨を伝え。しかし薬の材料に使える中で、日頃の行いからか交渉の余地無くなかなか手に入らない妖精や、自分では見つけられても捕らえる事の出来ない存在の名を上げては、相手の返事を聞く前に嫌みを言葉に落とし。「ハッ、つまらんな貴様らの世界は」機械が魔法には敵わないと言われれば、元から興味の薄かった人間社会に対する退屈なイメージが加速し、相手に僅かに向けていた視線を地面に戻し。その後自分は相手に指定した物以外で幾つか、地に生えた薬草を手に掴んでは無造作にローブのポケットにしまいを繰り返し、少し時が過ぎた頃。さて相手の状況はと振り返れば、切り株の上にこんもりと積み上がった薬草の小山がいつの間にか出現しており。よく目を凝らし、類似した草が繁る中で忠実に自分が指示を出した物のみが選び取られている事が分かれば、文句の一つでも言うつもりだった口を人知れず閉じ、再び開き「……やれば出来るでは無いか。日暮れまでまだ時間はある、その調子で働け人間」と、つれない態度は変わらないもののその動きを評価するような言葉を続け)
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