人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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懸命に働くのは当たり前だ。そう言う取り決めなのだから
(首を縦に動かしながら、反省し心を入れ換えたと述べる様子をチラリと胡散臭そうに一瞥し口から紡ぐは、以前決めた通り自分の手伝いをする代わりに会う機会を設けているのだと言う、相も変わらず素っ気ない言葉のみであり。妖精のせいでは無いと弁解が続けられては、フードの奥に隠れた眉間の皺はさらに深みを増し「どのような理由があろうとも、与えた羽虫にも責がある事に変わりはしない。また、もしそれが明らかになり貴様が他者から異様な目を向けられたとしても、それはお前が招いた事態だと今から心得ておけ」花を貰い受け、本人に手放す気が無いのだとありありと伝わる語り口調と熱に浮かされたような表情に"はぁ"とため息を吐き出し、訂正された内容に否定を重ね合わせ。保管場所は自室の衣装棚の中、家族と共に暮らしているならば本人の知らない内に掃除の際に、または部屋に友人を招待するならばその人間が、不用意に開ける可能性がゼロでは無いと赤の他人である自分でさえ予想が付く。時代が変わり今は昔の話とされる、異端者を裁く魔女狩りを思い出しては此方に向けられる面倒は避けたいと注意を促し。指示を与えた相手が自分と距離を詰め、同じ目線となり次々と質問をぶつけられては、薬草を持ったままゆっくりと立ち上がり「学習能力の無い奴だな。俺は教えるつもりは無いと言った。知りたければ自分で調べろ。それとも、たった一冊の本に対する理解への道をもう諦めたのか?」冷ややかな瞳で見下ろしては、素直に取り合うつもりが無いと態度で示し。次いで前回目にした、付箋の貼られた読み込みの浅い薬草の本の存在が頭を過っては、首を右へと傾けながら問いを投げ掛け)
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