人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
通報 |
うぅ…でもこうやって身をもって知る事こそが魔法使いになる一歩なのかもしれない…。そう思えばこれくらいの味なんて、
( 己の性格を一番良く知っているのは自分ではなく相手なのではないかと思えるくらいにこの度の事はピシャリと当てはまるようで、ぐぬぬ、と悔し気に目を伏せるもお花畑満開のおめでたい頭は次なる思考もやっぱり"らしく"。ぶつぶつと独り言のように呟いてから伏せていた瞳を再度相手へと向けて「あの時の薬文句言わないで飲むべきだったよ」一番初めに飲まされた薬だって物凄く苦くて何とも言い表せぬ味だった。でもこれは──と純粋に相手の腕に納得し。それから指摘されたまだいっぱいにはならぬ籠にちらりと視線を向けては再び赤い実をプチプチともぎ取り籠に入れ…を繰り返して。ややして一つ目の籠が赤でいっばいになると次は増えたもう一つの籠を自らの元へと引き寄せ同じ作業を繰り返し、いつしか空の色が変わり始めた頃、漸く二つ目の籠も赤い実に埋まれば土と赤い汁で汚れた顔に清々しいくらいの笑顔を浮かべ再度相手の名前を呼んで )
トピック検索 |