人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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(掲げていた杖を地面に下ろしては鋭く吊り上げた瞳で、両手を此方に差し出す相手を観察するように見下ろし。持ち上げた籠は思いのほか軽く、チラリと横目にしては然して数の入っていない中身が確認出来。そして珍しく直ぐに非を認め、言葉を改めた声が鼓膜を通じ脳内に入れば、暫し考えるように沈黙で返し。「……次、また馬鹿な真似をすれば飛ばす」一時の感情に身を任せるのは容易だが、相手との邂逅は本日のみ。明日になればまた己の平穏が戻るのであれば、不服な気持ちは胸の奥底に押し込め、さらなる雑用を押し付け利用する事で晴らそうと判断すれば、手にしていた籠を雑に相手に向けて放り投げては返し。再び倉庫に向かえばもう一つの籠を握り先程の木の側に置き「二つ分満たせ」端的に追加の仕事を告げては、今度こそと自分は他の畑へと足を運び)
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