人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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あるに決まっているだろ、魔法は独学で容易く学べるものでは無い。また、魔力は使い方を誤れば毒となる。故に正しき扱い方を知る必要がある
(問い掛けにはフンと鼻を鳴らしては、遠い昔の記憶を掘り返し。魔法や自然と共に生きる為の術として、義務のようなものだと答え。顔は前に向けたまま木漏れ日の差す通り道を歩きつつ、相手の声に苛立った様子で声を尖らせ「騒ぐな。あれは生命の無い造形魔法の一つだ。内部に細工を幾つか施しているが、貴様に真似出来る代物では無い」細部まで説明する気は無く、簡単な概要だけをサラリと述べ。歩を進め少しすれば、紅葉しているかのように深紅の葉を持つ木々に囲まれた開けた土地に出ては、隅にポツンと建っている粗末な木製の物置に近寄り。ギィッと軋む音を立てながら扉を開いては、中から竹で編み込まれた深さのある籠を取り出し。「その辺りに生えている、粒の大きい赤い実だけを取って入れろ。青は入れるな」地面に幾つか区切られた薬草畑の中から、相手の膝下程しか高さの無い背の低いブルーベリーのような木が立ち並ぶ場所を指差しては、その近くに籠を置きつつ指示を出し)
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