人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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(自分の発した言葉に対し何か言いたげな雰囲気は、木々の間を駆ける風に揺れる枝葉のざわめきがやけに辺りに響く沈黙の中で、俯かれ表情は例え見えなくとも察せられるが、わざわざ問いかける必要も無いかと此方も言葉は発せず流し。明かされた理由は再び相見える事が目的でありその先は無いと聞かされれば、何だそれはと呆れを声音に含ませ「貴様の考える事はやはり理解し難い。が、そうであるならば用ももう済んだわけだな?」自分が此処に来た事で目的が既に果たされていたならば、これ以上留まる理由は無い事を確認するように言葉を投げ掛け。最後に告げられた、ともすれば聞き落としてしまいそうな小さな呟きは、しかしこの場を包む静けさと、エルフ特有の細長く聴覚に優れた耳は嫌でも捉えてしまい。「断る。一度教えてしまえば俺がどれほど嫌がろうが貴様が押し掛けてくるのは目に見えている。憩いの一時まで貴様に割いてやる時間など、俺には無い。遊び相手が欲しいなら他を当たれ」顔をしかめ口をへの字にキツく曲げては、生き甲斐である知識の探求や読書の時間を相手の訪れによって邪魔されては堪ったものでは無いと、ぴしゃりとはね除けては何度問われても変わる事の無い答えを繰り返し)
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