人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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( その口調と表情から察するに己の考えは正しかったのだろう、あまり見る事の叶わない相手の赤くなったその姿に嬉しさと同時に悪戯心のようなものも湧き上がると「今の顔もずーっと忘れないけどねぇ」背けられた顔を覗き込むようにして口角持ち上げニマニマと笑って。果たしてあの魔法使いが泣いて謝る日が来るのだろうか。「応援してるよ、ジュリーならやれる!」いくら高度な魔法を使い凄まじい悪戯を仕掛けたとしてそんな日をお目にかかる事は出来ないのではないかと思うが、意気込んでいる相手に水を差す事も出来ないと取り敢えずの応援の言葉を紡ぎ。フードの中へとお誘い出来たはいいがどうやら気遣いまでは大丈夫だった模様。地面に膝を付き素直に湖面に顔を近づけては、透き通る水の奥に見える見た事もない魚達に思わずぽかんと口を開け「……凄い、」たっぷりの時間を掛けて呟いた言葉は何とも面白味の欠片も無いもの。されどそれだけ驚き、また興奮が頂点にまで達した現れでもあり。「──もしかしたら魔素の違いとかもわかるかも」ひとしきり魚の観察を楽しんだ後は本来の目的でもある魔素の歪みを探すべく、一つ深呼吸をした後に水の中を漂う魔素の動きに集中して )
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