人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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( 瞑想中であろうとも相手の声は確りと鼓膜を震わせるようで、頭の中で痛みと抱擁とをゆらゆらと天秤に掛けていたもそれでは外の力どころか習得したはずの内の力すらも邪念に邪魔され感じる事は出来なくなり。これでは駄目だと考えていた何もかもを振り払うように一度頭を振り。それから大きな深呼吸を数回ですぐ様瞑想を再開させてはサワサワと揺れる木々の葉から風の音を、真っ暗な視界の中ではチカチカとまるで電池切れかけの蛍光灯のような光を見付けるべく出せるモノは全て、と意気込み。「───ねぇ魔法使いさん、」結果、イメージが強いものがやはり浮かんで来るようであの日洞窟で見た妖精の何とも神秘的に輝く羽を思い、ぱちりと瞳を開け相手を呼んだ後「真っ暗な視界でね、ジュリーが飛ぶんだ。姿は見えないけど羽だけが綺麗に輝いてるの。…これじゃあ駄目かな?」けして逸らす事なく真っ直ぐに視線を合わせながら紡ぐ言葉は果たして本当に魔法の力か、はたまた一度目にした残り、残像なのかは定かではなく )
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