人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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今度私の事置いて帰ったら、次こそは紐で括り付けるからね。…って、気まぐれだなぁもう。ま、ブローチは良さそうなのをお店で見付けるとして、あんまり派手じゃなくてフリフリもしてなくて、程よく主張してくれるものか──。
( クスクスと悪戯に笑うその顔をじとっとした瞳で見つめ返せば、謝られはしたもののあの日置き去りにされた事はけして忘れていないようで友達相手に落とす言葉とは思えない物騒な発言をし。差し出した安全ピンは再び己の元へ。それに続いて先程の言葉が幻かのような錯覚すらしてしまうくらいの変わり身の速さにやれやれと肩を竦めては、手元に戻った安全ピンを鞄の外ポケットへと無造作に突っ込みつつこのローブを買った店に何か良さそうな物はなかっただろうかと思案し。「こーんな可愛くて強い妖精が彼女なんて鼻が高いねぇ。これは皆に自慢しなくっちゃ」紡がれた冗談は冗談とわかっていても興奮を掻き立てられるものであり、己もまた冗談で返せば最早相手の座る定位置となった肩へと頭を傾ける事で視線やり「お茶会!それはとっても素敵な提案だね!折角だから美味しい紅茶も淹れよう。蜂蜜たーっぷりの甘くて美味しいやつ」持ち出された提案を素直に魅力的に感じればこの約束はそう遠くない未来に達成される事だろうと、何処か自信にも似た確信を覚え。続いて欲望に忠実なまでに次なるチョコを催促されてはクスクスと小さな笑みを零した後、先程よりもほんの少しだけだけ大きめに割った欠片を手渡し「後はジュリーに全部あげるから、ゆっくり食べるといいよ」と声を掛けて )
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