人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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───魔法使いさんってさ、何か…長い年月を生きた教授みたいだね。きっと小さい頃から教えてもらってたはずなんだよ、親とか学校の先生とかに。でも大切な時に思い出さないのが人間なのかもねー。
( ペラペラと述べられていく事柄の話を聞きながら浮かぶのは自らを襲おうとした狼や仲睦まじい鹿の親子、それから今日一日の大半を共に行動してくれた妖精の姿で、彼ら全てがその理の中に居るのだと再確認するように珍しく素直に頷くと相変わらずか、最後はへらりと笑って見せ。策がどうと言う相手には「いやいや、私は無策な訳じゃなくて直感型なんだよ。自分の直感を信じて従ってるの」との返事を。しかしながらやはり誤りはきちんとお決まりの苛立たしさ全開で訂正されるようで「残念、もしかしたらって思ったけどやっぱり手強かったね魔法使いさん。──でも二週間かぁ…私魔法使いさん不足で干からびなきゃいいけど」結果的に少しばかり色を付けた申し出はあっさり無きものにされたが魔法を一つ、と言う契約内容は覆されていなければ一先ずはそれでいいと言うように首を縦に動かした後、準備期間に挙げられた二週間と言う日にちの長さにあからさまに不満そうな表情を浮かべつつ取り敢えず、と言うように持っていた緑の花と小枝を預けるべくずいと近付けて )
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