人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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全く真面目に見えないわ。……それに、それは前兆よりも、痕跡じゃないかしら。
(やはり戯けたように見える彼女を今度はじと目で見詰め。空気の淀みが薄れる等の変化があるなら、それは浄化の力を大地に注いだ事にはなら無いだろうか。一度訪れた地にそう短い周期に来るものなのかも、妖精からすれば怪しく。しかしながら、報酬があるなら。何だかんだで友に甘い妖精は渋々頷き。「それで宜しい。食べた事の無いお菓子がいいわ。……それじゃ、やるわね。ほんと、あまり気乗りはしないんだけどね……」彼女の頭上より高く舞上がれば、くるり、くるり。螺旋を描くように飛び回り、キラキラと輝く鱗粉を降り注いでゆく。清浄なる風の力を宿すその光は彼女に薄いヴェールのように被さり、広がり。瘴気から身を守る結界となり。それは妖精の周りにも同様の現象が現れ「これでまぁ、倒れる事はないでしょうけど。守りの力が薄れればこの光も輝きを失っていくわ。あまり長く保たない事をくれぐれも忘れないでね」持続時間の目安を簡単な説明を交えつつ、彼女の顔の前まで下降し。その後は相手が向かいたい方角があるならば、妖精は着いて行くことだろう)
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