人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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ジュリーではないか、じゃないわよ! 迷ったのでも無くて此処がどんな場所か分かった上で来てたなら、私に声も掛けずに一人で探しに来るなんて危ないじゃない!
(自分の生命力を維持する魔力さえ、この場に長く滞在していれば徐々に、底無しの沼にでも奪われいく感覚に襲われ、顔色を青く染めている不機嫌な妖精とは裏腹に、呑気な彼女の挨拶に翡翠の瞳をキッと吊り上げ睨みつける。誤って来てしまったのでは無く、一度訪れて居たと知ればさらに目尻の傾斜は強まり。「そもそも、穢れがあるならユニコーンがまだ来ていなさそうなのに、どんな手掛かりがあるって言うのよ」このような範囲の規模なら何回かに分け一角獣が訪れている可能性は無くはないかもしれないが、否定的な意見をぶつくさと続け。自分を頼るような言葉が紡がれては、呆れたと言わんばかりにあからさまに大きなため息を吐き出し。「はぁぁ……ヨル、無計画過ぎよ。私が来なかったらどうするつもりだったの?」先ずは問いを投げてから数秒の間を挟み。「結界は、少しの間なら作れなくも無いけど……こんな怖い場所にヨルを長居させたくないわ、私」自分の得意分野でもない守りの魔法への自信の薄さと、瘴気による不安が募れば表情を曇らせながら、一応は可能性であると妖精は答えを紡いでみせ)
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