人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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あら……ふふ、ほんとね。
(己からすれば短い月日の中。相手の髪の長さや心の成長はあれど、変わらない部分もあることに頬を綻ばせ。前を向き宙を飛びながら、後ろから投げられた言葉に、口許に浮かべていた笑みをさらに広げて。「私にもくれるの?それは嬉しいけど、ヨルからすればかなり小さいサイズじゃなきゃ私使えないわよ? 毎日来るのはヨルの自由だけど、お母さんに怒られない程度にね。オルゴールは……私も聞いてみたいけどね」栞のプレゼントと聞けば彼女の優しさは喜びに繋がるも、人間用の本は自分の背と同じくらいか、大きい物もある。対して妖精用の物を用意するとなれば、花弁一枚でも大きすぎて、半分か細く千切る必要があるかもしれない。日夜通う姿勢には、姉を気取るように、他が心配すると述べ。彼女の持参した鉢植えが窪みに嵌め込まれたのを見届けた後は、その右隣端に三つ仲良く自分の分も配置させ、同じく体の位置は対面する形に戻し。「あら、今気付いたの?そうよ、水遣りも収穫も風の魔法があれば出来ちゃうんだから。」今更な発言には抜けてるわねぇと妖精は笑う。ジョウロは浮かして水を苗に与えるのも、実った収穫物を、遠くの物を引き寄せるように風を操れれば、彼女の考えているような手間暇が省ける部分もあるだろう。まだ小さな苗と、芽の出ていない鉢を見上げ「この子達はどれくらいで花が咲いて実になるのかしらね。私達は自然に任せることもあるけど、成長を早める肥料とかも使っちゃうから、待っている間が少しもどかしいわ」長命故に普段はあまり気にしないが、それが相手との楽しみであれば、そわそわと逸る思いを募らせ)
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