人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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あら、ヨル。こんにちは、早かったわね
(整備されていない自然そのものな地面を蹴り上げ、一直線に向かってくる彼女の姿に顔が自然と綻ぶ。編み籠の握りに腕を通し、腰掛けていた根から降り。背中に生えた羽を震わせ宙に浮く。彼女の持ち物に視線を落とし、次に後ろで結ばれた髪に目尻を緩め「えぇ、行きましょうか。……髪、伸びてきて良かったわね。ヨルは長い方が似合うわ」感想を零せば、体の向きを洞窟の入り口へと転換させ、先へと進もうか。辺りが暗くなれば、それに呼応し淡く発光する羽が彼女の足元になる道を照らす。前を見たまま口を開き「植物はどの辺りで育てるつもりなの?」と、鉢植えの設置場所へと問いかける。奥に開けた空間のある一本道に近い洞窟内だが、よくよく見れば横に通じる脇道もあるのも見えてくるだろうか)
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