人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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じゃああれだ、もっともっと訓練して、魔法解除的な魔法を修得しなきゃ!
( そもそもが家に辿り着けないとなればいくら人間の悪知恵を働かせた所で無意味な訳で、そうなれば頼るべきは魔法しかないと花を緑に変えられた事もありすっかり舞い上がっており。「どうやら耳がいいみたいだからね。向こうから来てくれるんなら願ったり叶ったりだよ」相手の悪戯に満ちた心境は察する事なく、また、魔法使いの使い魔の存在にも気が付いていなければ音として発せられた言葉は何とも素っ頓狂なものになり。そんな中、ふいに促された方向に鹿の親子が居れば狼とは違うほのぼのとした雰囲気に表情綻ばせ「うわ、こんな近くで見たの初めてかもしれない!動物園とかって柵で囲われてるしあんまり近付いて来ないんだよねぇ。ジュリーは、───…え?」続く言葉は"ジュリーはいつも見てるの?"だが視線を鹿の親子から外した時には既に相手の姿は何処にも無く、辺りを見渡し名前を大声で呼んだとてあの魔法使いのように姿を現してくれる事もなければ引き攣ったような笑みを浮かべた後、「これってもしかしなくても迷子兼遭難?え?遭難した時って無闇に動いちゃ駄目なんだよね?そうだよ、うん。ジュリーが探しに来るかもしれないし。……いや、でもこれ日没までに魔法使いさんに届けなきゃいけないんだった。あーもう!ジュリーにスマホ買い与える!!」傍から見れば怪しい程にペラペラとマシンガンのように独り言を言いつつ結果、ジュリーの名前を呼ぶ事はやめぬままに歩みを止める事なく先へ進んでいき )
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