人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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心配ィ!?ないない!それはぜーったいない!人間のちっぽけな寿命をフル活用して早く死※ね、って思ってるよきっと!
( キラキラと輝く金色の瞳は宛らこの部屋に浮かぶ星のようにすら見える。そんな瞳を真っ直ぐに見遣り大袈裟なまでに紡ぐ言葉は、果たして自分で言っていて悲しくはならないものなのか。やれやれと一度だけ肩を竦めて椅子に深く腰掛け直した後、ぱちり、瞬き一つで悪戯にも強気にも見え隠れする色浮かべた笑みで「魔法使いさんの事がだーいすきだからだよー」少しの迷いもない真っ直ぐな答えを送ろう。目の前の占い師はやっぱり人間とは不思議な生き物だと思うだろうか。─と、今の今まで確りと凛々しく立っていた二匹の犬が蜃気楼の如く揺らめき、ものの数秒で跡形もなく消え再び光の粒子となり星に溶け込んでしまえば後払いを却下された事も重なり「あちゃー。これは徹夜で対価に値するもの、考えなきゃいけないやつだねぇ」何て呻き。されど少しの落胆は甘美な囁きによって無かった事に。唐突に弾け出た二つの可能性は相手がいれば叶うのだ。ふ、と以前魔法使いに聞いた悪魔の話が脳裏を過る。「──ラナさんは占い師じゃなくて悪魔?」どちらでも構わないという適当さを含んだ戯言の問い掛けを。これら全てを望むとすれば本当に目玉一つ差し出さなければならないだろう。「なーんちゃって。…ねね、今日の商売はもうお開きにしようよ。一緒にショッピングの時間。どぉ?」パッと表情軽やかなものへと変えてなんとまぁ、我儘で強引なお誘いを。最後に、ね?なんて小首を傾げては出口に一度視線を向けて )
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