人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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へぇ……認められたい存在。慕ってもいる。でも、大事な場所に寄せ付けたくはない存在……貴女達はぁ、面白い関係性を築いているのねぇ
(意気込む彼女の言葉を統合し、魔法使いなる人物像を膨らましてゆく。洞窟を丸ごと献上してしまえば良くやったと評価には繋がりそうだが、抵抗があるらしい。資源においては、他人の所有物とて、鍵が掛かっていないなら早いもの勝ち。己はどちらかと言えば魔法使い側の思考は、おくびにも出さず。味方とは言い難い者へ向ける彼女の感情を興味深い、と第三者であり傍観者たる占い師は唇で孤を描き。己に覚えは無かったが、今日は久方ぶりの再会のようであった。道楽で不定期に営む店を、同じ者が発見する。それが次叶うのは数日後か、一年や十数年後か。顔を綻ばせた彼女へ、今日が奇跡的な確率であることも伏せ。己の求めるままの対価は生物としての当たり前の反応、怯えと拒絶を孕んだ姿を見た女は、にっこりと微笑み。「ふふ、そうでしょう?一生懸命悩んで、答え見つけて……ワタクシに示して頂戴。楽しみにしているわぁ」無償の施しをする程甘く、軽くない。彼女の中にある自己の印象が変化した兆しを察しては、気を良くしつつ、テーブルの上に肘を付き、両手の平の上に顎を載せ。彼女の輝く瞳をじっと見詰めながらニコニコと笑い。「ワタクシは貴女の瞳の方がずぅっと綺麗に思うのだけれど……。この子達は、見ての通りとっても頼もしい番犬よ?片方に縄張りとなる範囲とぉ……特定の人物の匂いや物、或いは記憶を捧げて覚えせる事でぇ狙いを絞り、一人でも複数人でも、指定した対象を強制的にー、もう一匹がお留守番をしている場所へと追い出すの。飛ばす先は檻の中でもぉ、深い海底でも、どこでだって可能よぉ。仮にもし引っ掛からなくてもぉ、侵入する気を十分抑制するわ。貴女の望みにピッタリの物じゃないかしらぁ?」二体が揃って其々が役割を持ち、力を発揮する。扱い方もそこまで難しい部類には入らない旨を、間延びした声で説明しては、どうかしら?と首を傾げ、彼女の感想を待とうか)
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