人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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うん、今すぐには無理だけどいつか──私が自分の体を浮かせられるようになった時に。体を小さくする薬は、ジュリー見付けて来てくれるっていうからさ、後は私の頑張り次第なのだよ、本当に。
( “妖精の里”に興味を示した相手の確認にこくんと頷けば、その為に必要な魔法の熟練度とアイテムを伝えつつ、肩下げしている鞄を一度ポン、と叩き「魔石の欠片にちょーっと力借りちゃうかもだけどねぇ」と悪戯に笑い。それ相応の力がなくたって条件さえ揃えば悪魔は簡単に呼び出せる。魔法使いの言葉をごくんと飲み込み胸にしまい込めば、続いて吸い込まれそうな程に黒々とした兎の瞳と見つめ合う。数秒。素早い動きで以て距離を縮めてきた兎が片足に頬擦りすれば、その愛らしい仕草に害はないと判断しその頭を撫でようと片手を伸ばして。しかしあと少し、という所で再び大きな口が開き鋭利な牙が見えれば、危機回避能力はどうやら十分に備わっていたようだ、後ろへと飛び退くと同時にバッと両手を前に出し「ま、待って待って!落ち着いて!話し合おう!!」再び兎相手に声を掛け、後、「魔法使いさん!兎の言葉がわかる魔法とかない!?」なんて無茶振りを )
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