人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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終わりは何れ、遅かれ早かれ等しく訪れる。貴様らは脆く短命なくせに未来ばかりを見据えがちだが、足元を疎かにすれば明日にでも瓦解し、余計に死期が早まるぞ
(彼女の気持ちを耳にしても他人への共感力に欠けた偏屈な思考からは、慰めると言う発想が無く。平然と紡ぐのは、取り越し苦労をして何の意味があるのかと言う冷淡なもので。自分への所感には「よく分かっているでは無いか。」と寂しさの有無にはそのとおりだと認める始末。悪魔についても「此方側に被害が出ないのならば、悪魔でも天使でも、召喚出来ると言うなら好きに呼べばいい。それは貴様の自由だ」理論と実証可能かは別物。親や友とも距離感の違う魔法使いは、自分の預かり知らぬ所での行動は、例え身を滅ぼしかねないことでも我関せずといった態度だ。そうして彼女から視線を外し、集まってきた動物や昆虫、蝶の種類を脳内に記録するように観察していれば、響く甲高い声。フード奥の顔を顰め、喧しいと鋭く舌を打ち「側に寄るな、鬱陶しい。スライムと同じ魔物相手に何を今更驚いているのだ」低級との括りでは、洞窟内も自然のフィールドに生息する存在も己からすれば居るのが当たり前で。彼女から離れるべく前進する。様子を伺っていた梟は、彼女の頭を嘴で小突こうと枝から飛び立って迫り。牙の生えた兎は、ピョンピョンと四足歩行で地を跳ねては逃げた獲物、もとい相手の後を、遊んであそん!でとばかりに後を追い掛け)
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