人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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お前は周囲を見張っていてくれ
(時刻は昼時。本日は一定の周期で訪れる約束の日では無いからと、魔法使いは森の中腹。一輪の花も無く、鬱蒼とした木々に囲まれてはいる以外は特徴が無いようで、目を凝らせば、魔素の薄い大地に足を運んでいて。格好は着慣れたよれよれのローブ姿にフードを目深に被り、しかし普段と違い杖は携えず、右手には、透明な液体で満たされた硝子の三角小瓶が握られていて。コルクの蓋を抜きながら、安全確保の為、傍らの木の枝に留まる梟へ警戒と護衛の指示を出せば、使い魔は音も無く翼を広げ飛び立って行く。それを見届けた後、魔法使いは自作の薬の実験を開始させ。瓶の口から一滴、地面に垂らせば、途端に果実の香りが立ち上がり、近辺の空気に伝播してゆく。自分基準で不快に感じさせぬ案配で配合したそれを、もし生物が嗅いだならば。先ずは瑞々しく新鮮なピーチ、次に甘酸っぱいアプリコット、そして爽やかで若々しいアップルへと漂う色が変化して行くのが分かるだろうか。独立した三種が調和した、フルーティな甘さが嗅覚と脳を侵食せんと刺激し、発生源へと足を運ばせるよう誘いかけるのが己の狙いで。やがて効果を発揮した薬は、蜜を求める金細工のような蝶やマリンブルーの鮮やかな揚羽がヒラヒラと宙を舞い、遠くから引き寄せられ。食欲を擽られた栗鼠や兎といった小動物達も、次々と魔法使いの周囲に集まってくる。しかし、さらに三滴追加で落とし、数分間経過しても本命の姿が現れなければ。鋭く舌を打ち、苦々しい顔と声で、小瓶の蓋を戻してゆき)
チッ、やはりこの程度では羽虫は釣れんか……
(/おぉ!妖精が助けられるヒロイン役になってしまって良いんですか?では、夜ちゃんと一緒にそういった場所を探索中、妖精が被害を受ける形で考えて行きましょうか。その場合は、妖精は手助けできず、魔法の習得度合いや事前準備により難易度は変化しそうですが、夜ちゃん一人で頑張って退けて貰う事になりそうですね。ピンチ過ぎたら、助け役になれる可能性は……いつぞやと違い、だいぶ低めですが。魔法使いを登場させるのも視野に入れておきましょうか。
ついでに、これは単なる思い付きなので、希望される展開の候補か参考の一つ程度に留めて頂けたらと思うのですが…
占い師の話しに絡めるなら、交渉材料に夜ちゃんか、もしくは占い師側が提示する形で、瘴気の漂う地でのみ生成される魔石や薬草を複数種or呪いの品(原因の獣討伐か浄化後に、怨念の籠った弾丸等を発見)の入手を頑張る、なんて理由もあったりしたら、スムーズに話を繋げられそうだなと。魔法使いを頼るルートだと、場合によっては採取した品は略奪され努力は水の泡に、なんて結果も無くはありませんが…!
妖精もそうやって交流を重ねてゆく中で気に入って頂けて、素敵なお相手様に恵まれたと染々感じられて、背後としてもすごく、とっても幸せで御座います!!
先レス、説明が簡単に纏められずにこんな量ですみません!長さは普段通りの範囲で大丈夫ですので。
それから、此方の会話も同様でごめんなさい。背後様もゆっくりと、余裕のある時にお返事は構いませんので…!宜しくお願い致します)
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