桃亜 2015-04-30 21:55:36 |
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カルマside
渚「…って、カルマ君、聞いてる?」
カルマ「えっ…あ、うん、聞いてる聞いてる。」
ぼーっとしてた…
耳傾けなきゃ。
渚「カルマ君は、好きな人いるの?」
…え、
思わず、言葉が消えた。
渚「…って、中村さんが聞いててさ…」
カルマ「…っあぁ、なるほどね。」
渚「でも、僕も気になるんだよね。カルマ君の好きな人。」
ドクン、と胸が鳴る。言うべきなのか、隠すべきか。二つの心が混ざり始める。
渚「いったい誰?」
ぐるぐると感情が渦巻く。
すると、勝手に口が開いてしまう。
カルマ「なぎ、さ…くん…」
彼は目を見開いた。俺はというと、恥ずかしさや苦しさから逃げたくなった。
すると、意外な反応をされる。なんと、俺を押し倒してきたのだ。
渚「…ほんとに?」
その顔は獲物を狙う蛇のようで。呼吸が乱れてしまう。
カルマ「っ…、うん…」
彼は心底嬉しそうな顔をすると、
渚「…僕も。」
俺は、相手の方を見る。それと同時に、涙が溢れてしまった。
彼はぎょっとして、俺の涙を拭う。
カルマ「両、思いっ…?」
渚「うん、両思い。」
さらに涙はボロボロと溢れる。
渚「…そんなに、泣かないで?」
彼はキスを落としてきた。それは、どこか暖かくなる、そんなものだった。
俺は頬笑み、相手にキスを返した。
end
やっと終わったぜー!
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