アンタの為なら何処までも。[NL]

俺より年下ならまだまだ子供ですよ。
…そんなに呼んで欲しいんですか？
まぁ優しくもあり厳しくもあり…って感じですかね。…本人の前では絶対言えませんが、俺もです。
ここがアンタの部屋で、向かいが俺の部屋です。…一緒に居た方が良いですか？
(ニヤリと口元を歪ませながら子供扱いし、悩んだ上でキスしようとしてきた相手に苦笑すれば一応かがんで背丈を合わせて。自分には優しいばかりじゃなかった将軍の事を思い出しては苦笑いを浮かべながら同意し、部屋に着くと側に控えていようか尋ね)

１つしか違わないもん！来年には大人の仲間入りだもん！
呼んで欲しいよ…？名前の方が…えと…その…とにかく呼んで欲しい！
ギル照れ屋さん？
ギルもゆっくり休んで？もしかしたら…後で呼んじゃうかも…
(｢プンスカ｣という擬音が聞こえてきそうな表情をして大人であると主張し、届かなかった事に落胆しながら答えると頬を赤く染めモゴモゴと言いにくそうにしてとにかくと濁すとかかんだ相手の頬に唇が軽く触れる程度のキスをして。俺もと同意した相手に首を傾げて好きと言えないのかなと考えて、ずっと一緒にいたら相手が休まらないのではと思い首を横に振るがもしかしたらと話し。)

来年には、って事はまだ子供って事ですね？
…約束ですからね。アリー。
…どうなんでしょうね。
分かりました。では何かあったらいつでも呼んでくださいね。
(くすくすと意地の悪い笑みを浮かべて揚げ足を取りからかって、名前を呼んで欲しいという相手の強い気持ちが伝わりキスもしてもらったため約束だからと相手の名を呼び。照れ屋かという相手の疑問に曖昧な返事で答えては、こくりと頷き一言置いてから向かいの部屋へと消えて行き)

ぅぬぬ～……１つしか違わないのにぃ…
へへ…ありがとう
照れ屋さんだよ
うん、また後でね
(キッと悔しそうな顔で見上げ、名前を呼ばれるとふにゃりと顔を緩ませた笑顔でお礼を言い。曖昧な答えしか言わない相手にくすりと笑い、自分も部屋に入りベッドに座るとただ一つ残されたロケットの家族写真を眺め自然と涙が溢れ)

ははは。……でもアンタももう17なんですね。大きくなりましたね。
…人前で姫と呼ぶのも何が起こるか分からず危険ですし、アリーと呼んどいた方が良いかもしれませんね。
じゃあそういう事にしておきます。
……。
(カラカラと笑えばふとしみじみ自分も相手も成長したなと思い、良く考えれば追手がどこにいるかも分からない中で姫と呼ぶのは危険だと判断して。曖昧な笑みを浮かべながら相手の言葉に頷くと、部屋のベッドに横になって目を閉じて)

なんかおじさんみたいな言い方…
ほんとっ！？じゃぁ今度からは名前で呼んでくれるの？！
おと…さま…か…さま…
(しみじみと言う相手の姿に思わず笑ってしまい、危険という事より名前を呼んでくれる事に喜び先程のようにキラキラとした目をして見つめ。泣き疲れたのかロケットを握りしめてベッドの上で眠り)

おじ……。
他にどう呼べば良いかわかりませんしね。
……アリー、起きてますか？
(おじさんみたいと笑われればショックを受けて肩を落とし、他に呼び名が思い浮かばないと首を縦に振って。暫く経った後、ベッドから起き上がると相手の部屋の前まで来てコンコンとドアをノックし呼び掛けて)

ん？どうしたの？
嬉しいなぁ…名前呼んでもらう度にキスしなきゃダメかと思った
…ん……ギル…？
(肩を落とした相手を不思議に思い首を傾げて、ニコニコと笑ったあと｢恥ずかしいもんね｣と照れたように少しだけ頬を赤くして言い。ノックと相手の声に目を覚ましゆっくりと体を起こすとまだ頭が寝ているのかぼーっとしていて)

…いえ、何でもありません。
それは流石に俺も恥ずかしいので却下です。
そろそろ買い出しに行きませんか？
(ははっと乾いた笑みを浮かべては何でもないと首を振り、先程のはちょっとした悪戯だっただけなため毎回などとんでもないと苦笑いを浮かべ。相手が起きた事が分かれば扉の外から声を掛けて)

もしかしておじさんって言われたのショックだった？
自分で言ったのに…キスしてほしかっただけだったりして
う、うん…ちょっと待っててね？
(やっぱり様子が変だと思い表情を伺うようにじーっと見て、恥ずかしいと相手から聞くとニィッて笑顔を向けからかうように言い。寝ていたんだと気づくと慌てて髪を直しながら言い顔を洗って)

…ええ、まあ。この歳でおじさんはちょっと…
そうだ、と言ったらどうします？
下の食堂で待ってるので支度が出来たら降りて来てくださいね。慌てなくて良いんで。
(相手の問いにこくりと頷き素直な気持ちを述べ苦笑いを浮かべて、からかわれれば同じようにニィと口角を上げて問い返し。部屋の中の相手に一言二言声を掛けると先に階下へと降りて行き)

私を子供扱いするからです
ぅえっ？！えと…
わ、わかったー
(クスクスと笑いながら相手が悪いというように言い、カッと顔を赤くなると焦ったようにオドオドと言葉を探し。焦って準備していたのがバレたのかと考えて大きく返事をして準備を続け)

…すみません。
くくくっ、冗談ですよ。
…さて、これからどうしたものか…
(負けたと言わんばかりに苦笑いを浮かべて謝り、半分本気だったが冗談という事にし可笑しそうに笑って。1階の食堂に着くと空いている席に座りこれからの事を考えていて)

ふふ…許してあげます
なっ、またからかってー！
…お待たせ！遅くなってごめんね？
(謝る相手を見ると満足げな笑顔を向けて言い、からかわれたのだとわかると顔を赤くしたまま怒るが内心少し残念に思い。しばらくして髪を直して下りてくると相手を見つけパタパタと小走りで近づき)

…ありがとうございます。
アンタが可愛いんで、つい。
いえ、大丈夫ですよ。…何か食ってから出掛けませんか？
(満足げな相手を見れば苦笑混じりに笑って礼を述べ、ポンポンと相手の頭を撫でながら本気とも冗談とも取れる台詞を言い。ごめんねと謝る相手に待ってないと首を振れば買い出しに行く前に腹ごしらえをしないかと提案して)

でも……ギルが大人なら…け、結婚…とか考えたりするの？
か、可愛いって…どういう意味で？
ありがとう、ちょっとお腹すいたし食べてからにしよう
(大人だと言っていたしと気になった事を聞きにくそうにしながら尋ね、赤くなった顔を手でおさえながらチラリと相手の顔をうかがい。首を振る相手にヘラリと顔を緩ませると椅子に座り賛成して。)

結婚、ですか……考えた事もありませんね…。
さあ、どういう意味でしょう？
では何か頼みましょうか。
(ふむ、と考える素振りを見せては肩を竦めて無いと答え、くすりと笑みを漏らしてはしれっとした態度を取り。メニューを手に取り相手にも見えるように広げてはパラパラと捲っていき)

そ、そっかぁ…
またそうやって…今にみてろよぉ…
私はぁ……サンドイッチがいいなぁ？あとオレンジジュース
(相手の言葉に安心したような少し残念なような複雑な思いを抱き、からかわれてばかりで悔しく思い相手を驚かせたいと考えて。メニューを眺めながら軽く食べられる物をと探し決めると指で差し。)

そういうアンタはどうなんですか？
ふ、嫌です。
じゃあ俺もサンドイッチと、あと珈琲を頼むとしますかね。
(こんな話題を出して来る相手は結婚を考えた事があるのだろうかと問い掛けて、今に見てろと悔しがる相手を失礼な事に鼻で笑えばキッパリと断り。メニューを決めると店員を呼び2人分注文し)

私？私はずっと変わらないから
ひどっ！……私…ギルにとってはまだ子供なのかな……？
ギルは珈琲好きなの？
(自分の事を聞かれるヘラリと笑い何も考えずポロッと話してしまい、ガンッとショックを受けると少し考えズイッと相手に近づき瞳を潤ませ見上げて尋ね。珈琲を頼んだ相手に苦いのに…と思い質問し)