アンタの為なら何処までも。[NL]

小さい時蛇がたくさんいる林に迷い込んだ事あったから…うじゃうじゃいて気持ち悪かったー
…うん
(笑われている事にムッとしながらも苦手になった理由を話し、一緒に辺りを窺い｢ほんとかなぁ…？｣と疑うような表情でじとーっとした目で見て)

ああ…それはトラウマものですね…。
大丈夫なようです、行きましょう。
(苦手になった理由を聞けば納得し、誰も居ない事を確認すると相手の手を引いて森を出、「ホントですって」と苦笑して)

ギルは苦手な物ないの？
…ギルの手こんなにおっきかったんだね
(自分だけ苦手な物の話をしたため相手の苦手な物は何だろうと思い尋ね。安全とわかり安心すると自然に繋がれた手をまじまじと見てぽつりと呟き、苦笑した相手に｢じゃぁ信じてあげる｣と子供のように笑いかけ)

俺は猫が苦手です。昔引っ掻かれた事があるので。
…アンタの手が小さいんですよ。
(猫を触ろうとして引っ掻かれた子供の頃を思い出し苦笑しながら答え。呟かれた言葉に繋いだ手を握り直しながら小さく笑えば、信じてくれるという相手に「ありがとうございます」と礼を述べ)

猫！？
意外だなぁ…あんなに可愛いのに…
ギルは男の子だもん
背だって私より大きいし(相手の苦手なものに驚き目を丸くすると感心したようにじーっと見つめ。小さい時はあんまり変わらなかったのにと頬を膨らませながら性別が違うからと言い訳して。)

…なんか引っ掻くイメージあるんですよね、猫。可愛いとは思いますが触れません。
まぁこの年の男がアンタと同じくらいだと小さすぎですしね。
この橋を渡ったら町まであと少しですよ。
(情けなく眉尻を下げて苦笑しながら可愛いという所だけ同意して。頬膨らませる相手をくすくすと微笑ましげに見つめては、目の前に小さな川が見えて近くにあった橋を渡り)

じゃぁ今度克服してみよう
子猫とかから！
そ、そうだけど…
ギル私の事そう呼ぶようになったのいつからだっけ？
綺麗な川だねぇ
(子猫なら可愛いしきっと大丈夫！と自分の中で思いながら提案し。相手の正論に言葉を詰まらせているとふと｢アンタ｣といつから呼ばれていたかと疑問に思い尋ね、橋の下のキラキラと光る川に目を向け呟き)

子猫とからですか……克服出来ますかね？
……昔からじゃ無かったですっけ。気に障ったならすみません。
そうですね…こんな時じゃなかったら釣りでもしたいくらいです。
(子猫とはいえ猫は猫なので克服出来るだろうかと苦笑いを浮かべ。いつからという相手の疑問に首を捻って、気に触ったのならと謝り。自分も川に目を向けては川を泳ぐ魚を視線で追い掛けて)

あんなに可愛い生き物苦手なんて勿体無いもん
ふわふわコロコロだよ？
ほんとにちっちゃい時はギルも｢アリー｣って呼んでた気がするんだけどなぁ…？あ、別に気にしてないからね？
庭の池で遊んでると執事に怒られたりしたなぁ…
(ふわふわした子猫の様子を話しイメージから変えようとし。自分も首を捻るとうーんと小さく唸りながら過去の記憶を探ると、相手が謝ったので首を横にふりケロリとした表情で言い。自分は水遊びがしたいと考えていたため怒られた事を思い出して呟き。)

…いや、見た目だけなら俺も可愛いとは思ってますよ？
ああ…そんな時期もありましたね…。なら良かったです。
今となっちゃ良い思い出ですね。
…町まであと少しです。頑張りましょう。
(子猫の可愛さに一応ながら同意するも、触るとなると別だと苦笑して。愛称が懐かしいと苦笑混じりに遠くを見つめては、気にしてないと言われて安心し。思い出話に微笑みながら相槌を打てば、橋も渡り終えて町までの一本道を歩き始め)

うーん…じゃぁどうしようかなぁ…目瞑って触るとか？
またアリーって呼んでいいんだよ？
私結構怒られたなぁ…姫なのに…
なんだかドキドキするね
(苦笑する相手を見るとまた首を捻り一生懸命考え、｢いいんだよ｣と言いながら｢アリー呼んで欲しい｣という目で訴えて。良い思い出にしては怒られた事が多く不満げに頬を膨らませ、自分の知らない町が近づくと胸を踊らせ。)

それって意味あるんですか…？
…今更気恥ずかしくて呼べないです。
姫だからこそでしょう。大切にされてたんですよ。
そうですね…ほら、見えて来ましたよ。
(相手の案が良い案なのか分からずうーんと眉を寄せ、照れ臭そうにぽりぽりと頬を掻きながら視線を逸らして。不満そうな相手にくすりと柔らかな笑みを浮かべては、相手の言葉に同意し次第に見えて来た町を指差して)

うぅ…猫だってわかるから怖いんじゃないかと思ったんだもん…
ねぇ、一回アリーって呼んでみて？ねっねっ？
大事っていうより…もっとおしとやかにとか、はしたないとか…優雅にって怒られたよ？
おー…やっとだね
(意味があるのかと尋ねられ更に悩んだような表情をしたかと思うと、視線を逸らす相手の袖を引き期待するようなキラキラとした目で言い。思い出していくとますます不満げな表情で愚痴りだし、やっとゆっくり休めると安心したように顔を綻ばせ)

…あー…なるほど。スミマセン、そこまで考えが及びませんでした。
…………いえ、やめときます。
はは、姫様はお転婆でしたからね。でも大事だからこそ、そうやって関心持って貰えたんですよ。
…まずは宿を取りましょうか。その後、旅に必要な物を揃えましょう。
(そんな考えもあったかと気付かされると頭を軽く下げ、袖を引かれチラリと相手の方を見るも期待の眼差しを受け余計に視線を逸らして。ますます不満そうにする相手に笑い声を漏らすと宥めるように相手の頭をぽんぽんと撫で、町に着くとまずは宿を探し始めて)

私頭いい？
あうっ！呼んでくれたっていいのにー…
ギルも私と一緒に怒られてたりしたでしょ？
うん、でも旅に必要な物ってどんな物？
(褒めてもらいたいのか得意気な表情で相手を見上げ、また目線を逸らされるとガンッとショックを受け拗ねたように唇を尖らせ。一緒に遊んでいた時など二人で怒られていたはずと尋ね、自分で旅の準備等した事がないため首を傾げて質問して)

さあ、どうでしょうか。
…………アリー。
はい、俺の場合がっつり拳骨食らった事もありますよ。
まず地図は必須ですね。それと旅装に着替えた方が良いでしょう。干し肉や水などの保存食も用意した方が良いかもしれません。…さ、宿に着きましたよ。少し休んでから買い出しに出掛けますか？
(くすくすとからかうように笑いながら敢えて「はい」とは頷かないで、視線を逸らしたまま暫し間を置いてから小声でボソッと愛称を呼び。一緒に怒られていただろうと問いに肯定すれば記憶を辿ってふっと笑い、相手の質問にテキパキと答えては宿に着くとカウンターで部屋を２つ取って)

褒めてはくれないのね…
今…今呼んだ？もう一回！
ギルの保護者だからねぇ
なるほど…いろいろ必要なんだね
確かにコレじゃ目立つし動きにくい…けど少し休みたいなぁ
(むぅ…と頬を膨らませて見上げて言い、小さく聞こえた声に目を見開くとまた目をキラキラとさせて｢ねっ！ねっ？！｣と催促して。相手の話をふむふむと頷きながら聞き自分の着ている服を確認すれば確かに旅向きではないと納得、しかし宿についてしまうと買い物よりも休息を優先させたくなり上記のように述べ)

冗談です。姫様は頭が良いですね。
……そうですね、ここのキスしてくれたら呼んであげますよ。
もう少し手加減してくれても良いだろうと思う事が何度あったか。
では少し休んでから買い出しに出掛けましょうか。
(くすくすと楽しげに笑いながら子供扱いするようにぽんぽんと相手の頭を撫でて、少し考えては悪戯っぽく「ここ」と自分の頬を指差して。遠い目をしながら思い出を語れば、休憩に賛成して借りた部屋の内の1つへと向かい)

子供扱いしてぇ…私大人なのに…
キッ…？！え…うぅ～…わ、わかった…
でも将軍優しかったよね？大好きだったなぁ
うん！
(頭を撫でられ内心嬉しいと思うが子供扱いされてる感があり拗ねた様子を見せ、キスという単語に顔を赤くすると悩みに悩み、意を決し背伸びをするが届かず。自身の父親とはまた違う優しさを思い出しニコニコと笑顔を見せ、大きく頷き相手の後をついて行き)

俺より年下ならまだまだ子供ですよ。
…そんなに呼んで欲しいんですか？
まぁ優しくもあり厳しくもあり…って感じですかね。…本人の前では絶対言えませんが、俺もです。
ここがアンタの部屋で、向かいが俺の部屋です。…一緒に居た方が良いですか？
(ニヤリと口元を歪ませながら子供扱いし、悩んだ上でキスしようとしてきた相手に苦笑すれば一応かがんで背丈を合わせて。自分には優しいばかりじゃなかった将軍の事を思い出しては苦笑いを浮かべながら同意し、部屋に着くと側に控えていようか尋ね)