最後の誓い。【NL/純愛/募集】

最後の誓い。【NL/純愛/募集】

主  2014-10-15 20:55:58 
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「_______どしたん。急に呼び出して」


『…聞きたいことがあるの。」


「…?うん。」


『_____…浮気、してるでしょ。」


「__…っ……。」


_________________________________________

新社会人となった、とあるカップル。
大学で知り合い付き合い始め、当初は何もかも上手くいっていると2人は思っていた。
しかし社会に出て働き始めると2人の時間は中々作れず、最近ではすれ違い気味に。
もちろんお互い相手のことは好きなのだが…______
彼氏の方はとある会社に勤めていた。そして同僚の女性に出会う。最初はなんとも思っていなかったが、女性からのアプローチに気を許し始めて_______
そんな彼氏の行為に彼女は気づいていなかった。しかしある時、彼氏の携帯をみてみると…______

________________________________________

ルール
基本ルール厳守です
ロルは必須。長めに回せる方が好ましいです(最低でも80
初心者は申し訳ありませんがお断りしています。(本当にすみません汗
荒らし、中傷はお断りです
長期間お付き合いしていただける方
置きレス、遅レスあり

_______________________________________

女性役を募集しています!
選定式ではありませんので、先着順とさせていただきます!

No.1》主プロフ

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  • No.21 by 瀬良 遊太  2014-10-19 13:00:32 


う、うん…あ、ほな買ってくるわな。
(何故あんな言い方をしてしまったのか自分でも理解出来なかった。とにかく早くこの気まずくなってしまった空気から逃げ出したいと、上記を述べれば玄関の方へ向かい。その途中で立ち止まれば振り返って「楓の好きなスイーツも買うてきたるわ」と少し微笑んで。その時、''携帯''を机に置いてきたまま外へ出かけて行ってしまい。「若い人て…それ十代の子しかおらへんやん」と相手の発言にクスッと笑って。見つめられて思わず目をそらせば。「っ…楓…」自分の手の上に彼女の手が重なれば、無意識に自分の唇を相手の唇に段々ゆっくりと近づけていって

  • No.22 by 如月 楓  2014-10-19 13:16:55 


…ん、いってらっしゃい!
(玄関に向かう彼の姿に手を振れば口角を上げ彼を見送り。「…ほんと!?シュークリーム宜しくね。」彼が微笑めば己も嬉しそうに頬を緩めて。「もう私も10代の子にしたらおばさんなんだから…仕事場に来る10代の子見たらもう歳だな、とか思っちゃうもん。」笑う彼に対していつかあった時の話をすれば。目を逸らす彼を不思議に思いながらも此方はジッと見つめてみたり。「…っ遊くん…。」彼との距離がどんどんゼロに近づいてきたのを悟るとゆっくりと瞳を閉じ

  • No.23 by 瀬良 遊太  2014-10-19 13:44:42 


ん、シュークリームな、りょーかい。
(手を振られ、こちらも振り返せば状況述べ、玄関の扉を開けては「いってきます」と告げて。コンビニに着き店内に入る。早速料理の材料を適当にポンポンとカゴに入れ、スイーツの売ってあるコーナーに行く。「シュークリームシュークリームっと…何がええんやろ。」独り言を呟きながら目的の物を選ぼうと手を伸ばすが、よく見るとたくさんの種類があることに気がつき。どれがいいか選んでもらおうとズボンのポケットを弄れば携帯が無いことに気がつく。微かな焦りを覚えながら、どうか電話がかかってきませんようにと願い。「ほんまに?俺んとこの会社はまぁ…まぁ後輩は若いなぁて思うわ。」とどことなく納得した感じで。「っ…!?」あと1cm、というところで突然携帯が鳴り、ビクンと身体を震わせれば急いで携帯を取り。表示画面には''早瀬 真美''という文字。「あ…ちょ、ごめんな」と言い別の部屋へ向かえば「…もしもし」と小声で

  • No.24 by 如月 楓  2014-10-19 14:27:41 


…あれ?…
(彼の見送りを終わればリビングへと向かい。彼が買い物に行っている中、何もする事も無いのでテレビでも見ようかと思い、チャンネルを探すと、目に入ったのは机に置いてあった彼の"携帯"。どうやら彼が忘れて行ってしまったようで。その時、偶然なのか、彼の携帯から着信音が部屋に響いて。誰かからの電話。勿論、今、彼は居ないのだから其の儘鳴らなくなった電話。誰からなのだろう__恐る恐る近寄って見て。別に彼が浮気をしているとか、疑っている訳では無い、なんて自分に言い聞かせる。彼の携帯を手に持って開いてみて。其処には___知らない女の人の名前。然も今の一度ではなく、連なる同じ人の名前の着信歴。ドキッと胸が高鳴った___浮気?…「…うん。」彼が部屋に出ればモヤモヤとした気持ちに襲われる。彼が浮気だなんて、こんな事思っちゃダメ

  • No.25 by 瀬良 遊太  2014-10-19 14:57:44 


はぁ…まぁなんでもええか。
(溜息をつき目の前にあったホイップシュークリームを手に取ればカゴに入れて。急いでレジに向かえば会計を済ませて。帰りの途中、''そういや真美は今日仕事やし、電話なんてかける暇あらへんよな…''なんて思い出せば少しホッとして。もちろん既に携帯に電話がかかってきていたことなど知る由もないのだが。__真美からアプローチを受け始め、魔が差したんだろうか。ちょっとした遊びのつもりで付き合ってあげていた。そろそろこの関係も終わりにしなければ、そう思っていたが中々別れられずにいる状態で。全てはこの優柔不断な自分が悪いのだが。家につくと玄関の扉を開け、「…ただいまー」と買い物袋を片手に揺らしながら靴を脱いで

  • No.26 by 如月 楓  2014-10-19 15:12:38 


…っ遊くん、お、おかえりっ
(玄関が開く音と、彼の声が聞こえれば咄嗟に携帯を離して電源を切れば元の場所へと戻し。「シュークリーム、買ってきてくれた?」勝手に彼の携帯を見てしまった。然も、彼は浮気をしている…かもしれない。さっきの知らない女の人"早瀬 真美"とは一体誰なんだろうか。彼とはどんな、関係なのだろうか。どんなメールをしているのかも、本当に彼が浮気をしているのかも分からない。己の今の言動全て不自然ではないだろうか。彼の元へと行き首を傾げにっこり微笑み。嘘の私、もうどうすれば良いのか分からない

  • No.27 by 瀬良 遊太  2014-10-19 15:23:53 


ただいま…?
(微かにカタン、と何かが置かれたような音がしたが、気のせいだろうと思い。''おかえり''そう声をかけてくれる彼女の様子が、先程とは少し違う気がして。不審に思うも上記を告げれば、笑顔でこちらに寄ってくる彼女を見て少し安心すれば「あ、ああ…シュークリームな。ほら、種類ありすぎて何がええか分からんかったけど…」と買い物袋を漁り買ってきたシュークリームを差し出せば少し微笑みかけて。材料の方は台所に一先ず置いておいて、自分の手携帯をポケットに入れようと手を伸ばして。その瞬間再び携帯が鳴り、そこには早瀬真美の文字が。驚き焦れば思わずパッと携帯を取り彼女に見えないようにして

  • No.28 by 如月 楓  2014-10-19 15:31:17 


シュークリームなら何でも美味しいよ…ありがとう。
(彼の様子を伺うように眺めてしまう。彼からシュークリームを手に取れば軽く微笑んで御礼を述べ。先程の彼への電話が忘れられない。ボーッと彼を見つめていれば又彼の携帯の着信音が響き。「……遊くん…誰から?」浮気、なんて疑いたくないのなら聞いてしまえば良い。もし、それで本当に彼が浮気をしていたら…その時は___グッと力を入れて自分の手を握りしめ、彼の返答を待ち

  • No.29 by 瀬良 遊太  2014-10-19 15:47:57 


あー、そうか。んなら良かったわ
(彼女から目をそらしながらそう言って。微笑む彼女に微かに微笑み返すがどこか引きつったようになってしまい。''誰から?''その言葉にドクン、と心臓が嫌に鼓動する。急に息苦しく感じればすぅ、と息を少し大きく吸い込み「…会社の同僚やけど…」と曖昧な返事をして。これで誤魔化せるような相手ではないとは分かっているのにも関わらず、このような返事をしたのは火種を蒔いただけだっただろうか。まだ鳴り響いている携帯をギュッと握り締めれば背中に冷や汗が伝うのを感じて

  • No.30 by 如月 楓  2014-10-19 16:42:16 


…また後で食べるね。
(彼から受け取ったシュークリームを冷蔵庫に終えば微笑み。一向に己と視線を合わせようとはしない彼に眉を下げ寂しげな表情を見せるもの直ぐに無理やり笑顔を作り。いつからだろうか、彼へこんなに隠し事するようになったのは。前から、我儘とか言いづらかった。彼に迷惑だけはかけたくなかったから。彼との距離が近くて遠い。「……遊くん…浮気、してるでしょ。」己でも分かる彼の曖昧な言葉。己は彼の彼女なんだから、分からない筈が無い。戸惑っている様子を見せる彼。己の予想はやっぱり…フウと息を吐き彼の目をジッと見て"上記"述べ

  • No.31 by 瀬良 遊太  2014-10-19 17:37:41 


あ、うん…
(無理やりな笑顔。それが分かった。なぜ彼女がそんな顔をするかなんてもう理由は明白だ。''自身の浮気''。これしかなかった。核心をついた彼女の言葉が胸に突き刺さる。自分が悪い、そんな事は分かっている。しかし彼女の言葉を聞き傷ついている自分、どう説明すればいいのかなんて逃げている自分に嫌気がさした。「…楓…ごめん…」その一言しか出てこなかった。彼女を真っ直ぐ見れず、目をそらしてそう告げた。携帯を持っていた手の力を抜けばそのまま無惨にも床に叩きつけられる。壊れはしなかったがヒビ割れ少し破片が飛び散った。自分の落とした携帯を虚ろな目で見つめれば頭の中は真っ白で

  • No.32 by 如月 楓  2014-10-19 20:58:39 


…っな、なんでっ…私の事飽きちゃった?もう私なんか好きじゃない?…
(己が欲しい言葉は謝罪の言葉なんかじゃない。浮気なんてしてない、己だけが好きだと、そう言って欲しかった。何度も着信歴がある彼女は、本当に只の同僚で仕事の話をしてただけ。こんな結末だったら良いのに。これが夢だったら良いのに。ポツンと己の頬から涙が溢れる。どんどん溢れて地面に無残に零れ落ちていく。己は彼が大好きなのに。言葉が溢れていく、今まで隠していたことが溢れるかのように。「…あ。ごめん、違うの。こんな事言いたい訳じゃなくて…っごめんね、遊くん気持ち分かってあげれなくて。」ハッと我に返り。彼から視線を逸らす。「遊くん…もう嘘は吐かないで…いつから?浮気…してたのっ…」涙を荒々しく拭き取れば顔を上げ彼と視線を合わせて。もう己の顔は涙で凄い事になっていて。もう、駄目なのかな、私達

  • No.33 by 瀬良 遊太  2014-10-19 22:06:46 


…っごめん….ちゃう…そんなんやない…
(涙を零しそう告る彼女を見れば心の底から悲しんでいる事が分かる。いや、悲しみなんて言葉では表しきれないかもしれない。今この瞬間、彼女の涙を見て自分が今までどれだけ彼女を傷つける行為をしてきたのかが、痛いぐらい分かった。しかしここまで隠して浮気していたのは心の何処かで彼女の気持ちを考えておらず、自分の事だけを考えていたからだろう。そう思うと心が空っぽになって、何もかも嫌になって。本当に今まで彼女を幸せにしてこれただろうか___。「___…半年前から」口に出してみて改めて、だいぶ前から彼女を裏切ってたな、なんて心の中で自嘲気味に

  • No.34 by 如月 楓  2014-10-19 22:18:14 


…謝らないでっ…そんなのっ聞きたくないよっ…本当の事言って…
(謝り続ける彼。彼が謝る度に彼が浮気をしていた事が事実だという事を思い知らされるようで、胸が抉れるような感覚を覚えてしまう。己の事を好きじゃなくなった、他の理由で浮気をする理由があるんだろうか。もう彼の嘘は聞きたくない。本当のことで己が傷つくとしても嘘を言われるよりはマシだ。グッと益々力込めた拳を軽く震わせて。「そっか…ごめんね。半年もずっと、嫌な思いさせて。もう大丈夫…別れよ…もう別れたいのっ…。」半年前、そんな返答に頭がグラつくような痛みを感じる。ずっと、己の事なんて好きじゃなかったんだ。他に好きな人がいて ─ 考 える度に頭を殴られるような痛みが走って。「私…もう遊くんの側に居られないっ…その"彼女"と幸せになってね。」彼が彼女のことを好きならその人と幸せになってほしい。それだけで、私は十分だから。もう彼のことは忘れる、そう決めたんだ。

  • No.35 by 瀬良 遊太  2014-10-19 22:42:39 


___…っ…遊びだったんや…あいつとは…っ
(ウソではなかった。本当にほんの少し遊んでみよう、そんな軽い気持ちだった。そんな軽い気持ちがこんな結果を招いてしまった。今更後悔したところでもう遅い。そんな単純なことは分かっているはずなのに。「…っ…楓…」自分の裏切りを聞いて彼女は今なにを思っているんだろうか。どんな思いでいるんだろうか。そんな事を考えれば怖くて。今にも逃げ出したくて。「っ!?…本気で言うとるんか…?それ」''別れる''一番恐れていた言葉を耳にし目を見開く。''____楓がいなくなる___?''急に恐ろしくなった。自分の隣からほんとうに消えてしまうんだろうか。彼女の笑った顔、彼女の怒った顔、彼女の照れた顔、彼女の驚いた顔_____今まで自分が独占してきたその愛おしい存在が、突然無くなったら一体自分はどうなってしまうのだろうか。______キミにフラれるくらいなら、いっそ何もかも無くなった方がマシだ

  • No.36 by 如月 楓  2014-10-19 23:02:46 


遊くんは…遊びで浮気、できるの…?
("彼女"とは遊びだった、なんて言われても全然嬉しくない。彼はこんな人だっただろうか。少し不器用だけど、優しい彼。笑った顔が大好きでずっと隣に居たいって思って"いた"彼の言葉一つ一つが己の胸の奥に響き渡る。浮気、って遊びでやるものなのだろうか。浮気、なんてしたいなんて考えたこともないくらい彼のことが好きだったから___そう思っていたのは己、だけ。「…そうやって、私…遊くんに名前呼ばれるの好き"だった"な。」もう何かもが、あんなに楽しかった思い出が過去になっていくような気がして。無理やり口角を上げ微笑めば、彼を見つめて。涙でグシャグシャになった顔も変わりはしないけど少しは気持ち的に落ち着いたよう。「こんな事…嘘でいったりしない。本当だよ。もうさ、別れよ、遊くん。」真っ直ぐ彼を見つめて。早く彼の事は忘れて、前向きに只彼の居ない生活を過ごしたい___?"彼の居ない"そうだ、もうこれで彼とは別れることになるんだ。彼の居ない生活、なんて彼の隣に己ではない"誰か"がいるなんて。ギュッと唇を噛み締めて、笑った。何時もと何の変わりない、っていったら嘘になるけど。己なりの笑みで。最後はやっぱり笑顔で別れたい

  • No.37 by 瀬良 遊太  2014-10-19 23:34:19 


…っそれは…!!
(彼女の悲痛の言葉が、一つ一つの文字が胸に刺さっていく。自分の心がこんなにも醜く歪んでしまったのはいつからだったのだろうか。それとも最初からこんな人間だったんだろうか…?''だった''。過去形になっていく彼女の言葉、思い出。_____''こんな事を自分は望んでいたのか?_____''大学時代。初めて彼女に会ったあの日。すごく素敵な子だと思った。そこらにいるような人をバカにするような女子ではなく、清楚で素直で、とても優しい…そんな彼女がとても新鮮で。もっと彼女と話したい、もっと彼女に近づきたい。生まれて初めてそう思った。「…っ!!!」彼女から告げられた別れの言葉。それが本当に彼女の望んでいること…なのか。もういなくなってしまうんだ、自分の前から。そう思ったら無意識に彼女を抱きしめていた。「…楓……俺な、初めて楓に会った時…めっちゃ新鮮な子やなぁって思っとったんよ。…俺の周りにおった女の子はみーんな人の気持ちを考えるような人らやなくて…人を簡単に蔑む事が出来るような子らで…」静かな声で淡々とそのまま無意識に語り始めて

  • No.38 by 如月 楓  2014-10-20 00:31:15 


…遊くんは、その"早瀬真美"さんのこと好きじゃないの?…
(己は何を聞いているのだろうか。もし、此処で彼が"彼女"の事を好きではない、といったらどうなると言うのだろうか。それで自分自身が満足するとでも思っているのだろうか。もう、何を考えているかがわからない。急に自分の口から出た唐突の問いかけに戸惑っている己がいて。彼が此処で否定の言葉を述べたとしても彼が浮気をした事実なんて変わらない。これが夢なんかにはならないのに。「 ……うん。…」彼は己のことそんな風に思っていてくれていたんだ。嬉しい、そんな感情よりズキズキと胸の痛みが襲ってきた気がして。でも、彼の話を遮ることができない己はまだ彼のことが好きで、大好きで、それはこれからも変わらないに違いない。そんな、己の気持ちは忘れなくちゃいけないものだけど

  • No.39 by 瀬良 遊太  2014-10-20 16:58:50 


…好き…?…いや、感情なんて無かったんやろうな…
(突然彼女からされた質問に戸惑うも、少し考えた後に上記述べて。「ただ…心の隙間を埋めたかっただけかもしれへん」そうだ、と思った。自分でも理解出来なかったこの不思議な虚無感が、一体なんなのか。そう、自分は知らず知らずのうちに''孤独''を感じていたのだ。会社の同僚との競争、疲労、彼女に会えない寂しさ___我ながら聞いて呆れる。''そんな事で彼女を傷つけたんか。こんなのただの八つ当たりや''。浮気をした最低な彼氏なのにも関わらず、彼女は大人しく自分の言葉に耳を傾けてくれる。「…そんな周りの人間がほんまに大っ嫌いで…最低な奴らやなって思うてた。でも実際、''最低な奴ら''って思うてることもさ、人を蔑んどることと変わらんよな…そんな大事な事を教えてくれたんは…楓。お前や」ポツリポツリと呟くように話せばどんどん昔の思い出が鮮明になってきて。「…はぁー…変われたって思うてたんやけどなぁ…結局俺は人を傷つけることしか出来ひんのやな…」今自分の腕の中にいる彼女の温もりを感じれば段々声が震えてくる。「…許してもらおうなんて今更思うてへんよ。けど、楓が良いのなら…俺に最後のチャンスをくれるなら……もう一度楓を愛す権利を、俺に下さい。」抱きしめていた彼女をそっと離せば真剣な表情で静かに告げる。そう言った自身の頬には涙が伝っていて

  • No.40 by 如月 楓  2014-10-20 21:42:54 

……そう、なんだ…。
(彼の返答を聞いても全く満足しない。満足する筈が無かった。彼と隙間が、溝が、出来ていた事なんて己だってわかっていた。己も寂しかったんだ、彼と会えなくて、彼と触れられなくて。彼も同じ気持ちだったのかもしれない、その寂しさを埋めるために ─ 、そう考えると胸が痛む。ズキンズキンと彼の言葉が胸に響く。言って欲しかった、寂しかった、なら。でも己も彼のことは言えないから、己も何も自分の本当の気持ちを彼に話すことはできなかったかえあ。「私ね…今まで…、ずっと、……これからも遊くんの事好きだよ。」己の本当の気持ち。彼のことが本当に大好きだということ。その気持ちはこれからも変わらないということ。全てが今から元に戻ることは決してできない。また前のように笑い合える日が来るのだろうか。それとも、もう彼とは"前のように"なんて戻れないのだろうか。「…………うん。」彼の優しさを拒絶できない己がいた。彼の言葉を否定できない。涙が頬を伝う彼を放っておけない。そんな己は優しい、ではなく只"弱い"だけで。これで本当に良いのだろうか。彼の浮気を許す、なんて出来るのだろうか。元に戻ることが出来るのだろうか。まだ気持ちの整理もついていないまま、ゆっくり、口角を上げ上記述べて

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