俺はお前のおもちゃじゃない！（bl)

…綾ちゃんクール。
(反応の薄さに頭を掻いて、聞こえるように呟いても、正面を向いた相手には届かないようで。「なァ、放課後暇だろ？学校案内してくれよ。」それでも気にせず、ニコニコと笑いながらポケットから1口サイズのチョコレートを取り出して口に含めば、1つを相手の机の上に置き)

・・・・なんで俺？委員長とか、もっといるだろ。
（相手の言葉に律儀にそう返してはさりげなく置かれたチョコを見て。チョコを受け取っては教師がいなくなったのを見計らって口に入れ込み。「・・・・まぁ、別にいいけど。どうせ暇だし」委員長とか近寄りたくもないんだろうな、とふとクラスの雰囲気を察しては相手の言葉を承諾し）

委員長とか、人種が違う。
(心底嫌そうに顔を顰めて首をひいてから、まだ集まる視線に睨むように周囲を見渡し「てゆーか、なんでこんなに注目浴びちゃってるわけ、俺達。」俺達、と相手を自分を指差して首を傾げてから、おお、マジか！なんて予想外だった返答に嬉しそうにはにかみ)チョコ、も一個いる？

・・・・だろうな。見ればわかる。
（相手の言葉に上記を述べては大きくため息を吐いて。次いだ相手の言葉に何を言ってんだ、と言わんばかりに「・・・・お前が、わざわざ俺の隣に来たからだろ。いらん迷惑だ」とうんざりしたよう述べて。「いらない・・・・お前、チョコ好きなの？」常備してる様子の相手に軽く首を傾げて尋ね）

いいじゃん、俺お前に一目惚れだし。
(真顔で言ってのけてから、机に突っ伏すようにして「ねみィし…放課後までボるかな。」と、豪快に欠伸をして。
「ん？あァ、甘いもんならなんでも好き。和菓子のが好きなんだけど、さすがに持ち歩けねェや。」言いながらポケットから飴、ガム、クッキー等を取り出して。)

・・・・・は？
（相手の言葉につい振り向いては、机に突っ伏し眠ろうとする相手がいて。気のせいか、なんて慌てて視線を戻せば一限目の授業の準備を始め。「・・・・本当に好きなんだな」相手が出してきた菓子類を見てはやけにバリエーションが豊富なことに驚いて。一限目が始まれば、なんだか不思議な予感が始まって。窓の外を眺めては「・・・何も起きませんように」なんて呟いて）

くぁ…あー…寝た。首がいてェ、
(目覚めると、誰もいない教室。大きく欠伸をしてから首を左右に傾ければ、関節からｺﾞｷｯと音がして「今何時だ、つーか、あれ、綾ちゃんは？」半開きの目で周囲を見渡すと、教室にはもう夕日が差し込んでおり、廊下からも人の気配は感じられず「あー…マジか。」ｺﾞﾃﾝ､と頭を机にぶつけて、小さく呟けば、そのまま頭を抱えて)

(/放課後までぶっ飛ばせて頂きました…
対応オネガイシマス;;←)

・・・・起きない。
（放課後になっても起きない転校生。揺すりはしたものの、夢から出てくる様子はなく。案内しろ、そう言ったのは誰だと一人ごちては、何も彼に義理立てするあれもないのだから、とそのまま教室を出て。すると教師に呼び出されれば手伝いやら何やら、余計なことをやらされて。気づけばもう夕方だ。「・・・・あいつ、まだ寝てないだろうな」教師から解放されたとき、誰がなにしても起きなかった彼を思い浮かべては。確認だけ、と念じるように教室へと引き返していき。閉まっていた扉を開けば、その奥に見える相手を見つけ。「・・・・まだ、残ってたのか」）

（/時間すっとばし全然OKですよー！）

…綾ちゃん！
(教室の扉が開く音に振り向けば、呆れ顔の相手が立っていて。かけられた言葉に満面の笑みで名前を呼んで「いや、寝てたんだよ、今まで。」と答えれば、立ち上がって相手の元に歩み寄って「…待ってたんだ？」にやり、と笑って、自分に都合良く解釈すれば、緩む顔を片手でおさえて)

睡眠不足にも程があんだろ。
（相手の満面の笑みに一瞬驚いて、ため息混じりに上記を呟いて。歩み寄ってきた相手の言葉に「忘れ物だ、都合の良いこと言ってんな」とは言ったものの、実際は忘れ物なんてあるはずもなく。相手の反応を見て少し恥ずかしくなって「・・・帰る」と呟いては教室を出ようとして）

成長期なんだよ、寝る子は育つ。
(言ってから、自分より格段に小さい相手を見つめて、にやっと笑ってぽんぽんと頭を撫で。「いやいや、学校案内。約束やぶんの？」相手の行き先を拒む様に前に立ち、挑発するように目を細めて。ポケットに手を突っ込み、目線を合わせるようにして背中を少し曲げれば、ブレスレットがジャラ、と音を立てて。)

お前の場合、育ってんのは体だけだろ。
（撫でる相手の手を軽く避けて。目の前に立ったかと思えばガラ悪く言う相手に、暫し考えては「人に物を頼む態度じゃないだろ・・・・はぁ、もう遅いんだから手短にするぞ」どうせココで鍔迫り合いになったところで、相手に勝てる気配なんてない。だったら手短に済ませる方がいい、と考えては「・・・・行くんだろ、早くしてくれ」と相手を急かし）

ひでェなオイ。
(片眉を下げて困り顔をしてみせて、避けられた手は空をきり。「へいへい。」可愛げのない相手に両手を上げてお手上げのポーズをしてみせれば、相手の進行方向から外れて「とりあえず保健室と、屋上がみたい。」教室を出る相手を追いかけ、その背中に言ってみて)

屋上は入れない。鍵が閉まってるから。
（前は開いていたらしいけど、と付け足してと掛けられた声に振り返って返し。「とりあえず保健室だけでいい？リクエストに答えられなくて申し訳ないけどさ」と背の高い相手を見上げては小さく首を傾げて尋ねて）

…いや、行こう、屋上。
(振り返って首を傾げた相手に企み顔で言って、こっちか？と、階段の方を指差して「鍵くらいなら簡単に壊れるだろ。」指をポキポキ鳴らしながら、相手を追い抜かして歩きだして、今なら夕焼け綺麗だろーなー、なんてにこにこ笑い)

は？いや、そうだけど・・・あ、待てって！
（鍵が閉まってる、といえばじゃあ壊すという相手の言葉に驚いては一人スタスタと歩き始めてしまった相手を慌てて追いかけて。二人で階段を上がればつい教師が来るんじゃないか、と気になって周囲を見回し。「・・・・ほんとに大丈夫かよ」と小さく呟き）

だぁいじょうぶ、俺に任せろ。
(相手が鍵を壊せるのかという心配をしていると思い、ポケットから手を出して「あ、ちょっと持ってて。」制服の至る所に仕舞い込んだお菓子を次々に手渡して、不安げな表情の相手に今度は逃げられないように強く頭を撫でて)よし、開けるか。

任せろ、って言われても・・・。
（持ってて、と言われて次々と渡されるお菓子を慌てて受け取ってれば、今にでも帰りたい気持ちを悟られたのか強めに頭を撫でられて。「っ、撫でんな・・・・！」と慌てて避けては開けようとする相手が心配で帰ることも出来ず。ただ黙って相手を見つめて）

__これ、元に戻せっかな？
(扉を蹴り上げれば、見るからに老朽化していたとはいえ、まさか扉ごと外れてしまうとは思いもよらず。屋上へは出入りできるようになったな、と満足げに頷きながら「これで少しは見直したか？」横目で相手を見て、外れた扉から屋上に出て)

・・・・いや、ムリでしょ。うん。
（まさか蹴ると思っていなくて止めることも間に合わず、物の見事に外れた扉を見ては唖然として上記を述べ。何故か自慢げに語る相手に呆れしか出てこず「・・・いろんな意味で」それは明らかに良い意味ではないがそう言って。屋上に出た相手に次いで自分もこっそり覗くように入っては差し込んだ夕日に思わず目を閉じて）