俺だって、赤司っちだけっすからね、(抱き締めていた体温が離れるのを感じれば名残惜しさを感じ、繋がれた手を見れば、我儘言っちゃいけない、と心のなかで呟き、部室の前に来れば、入るのを少しためらう、まだ手を繋いでいたい、と思うも手を繋いだまま入るわけにもいかず、困ったような顔で相手を見つめ。