主 2013-05-03 19:50:55 |
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でも .. 。 ( 何もしなくていい 、 と言われても考えてしまうものはしょうがない 。 溜まった涙 、 我慢できそうにない 。 と 、 思った途端 、 目元に当てられたスポーツタオル 。 きょとん 、 としつつ 泣くなよ 、 なんて言われる始末 。 涙腺は崩壊し 、 「 ごめ ... っ 、 ふぇ ... っ 」 と溜まった滴が零れ落ちる 。 スポーツタオルを当てて目元を隠すように ... 。 「 わっ 、 私も好き ... 。 如月君のこと 、さ好きだよ ... 」 と自分でも良く分からなくなっていた気持ち 。 やっと気付いた 。 そう思えば 、 口から零れたのは前詞 。
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( 少女の瞳から流れる涙、 そんな物勅旨できるはずもない、 なんて視線を外すために、少女の華奢な体を抱く、 そんな事してるのが、何故だか分からないけど。 だけど好きなんだ、そんな自分の感情だけで動く少年。 「 悪かった、 だから泣かないでくれ、 俺も悲しくなっちゃうから。」 相手の目尻に溜まる液体を指先で掬い取る、 相手の顎を、自分の肩に当てさせて。相手の感情を強めるとも知らないで少年は自分の思いのままで、 。
如月く ... っ 。 ( 抱き締められれば 、 止めようと思いつつも勝手に涙が溢れてくる 。 少しの間だけ .. 、 と思い 相手に身を委ねる 。 最近の自分は変だ 。 今までなら絶対に男の子に身など委ねる筈はなかった 。 だけど 、 今はこんなにも安心するのだから 。 「 如月君は悪くない .. 、 御免 、 如月君は泣いちゃ駄目 」 悲しい=泣く 、 と勘違いしたのだろう 。 然し今はそんな事如何でも良い 。 相手に身を委ねたまま 、 相手の腰に恐る恐る腕を回して目を閉じて 。 「 少しの間だけ .. 、 こうさせて ... ? 」 なんて 、 我儘迄言ってしまう始末 。 嫌われないかと不安が募る 。
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( 少女の言葉には耳も傾けず、 唯只管に、少女の身体を抱いて、 少年も男だ、そんな容易には涙は溢さないだろう、 。 何故だ、 ? 何故俺は相手に思いを伝えているんだ。 、 ずっと心の中に留めて置く気で居たのに、 壱日で之だけの距離が縮んだ、 此の感情は何処に捨てようか、 少年が考えたのは、彼女に受け止めて貰おうか。 「 。 大好き 」 なんて、耳元で、小さな声で呟いても
... 、 ( 涙もそろそろ収まってきた頃 。 先程から言葉を発しない彼を上目に心配そうに見詰め 。 か嫌われたのだろうか 、 なんて不安にもなってたりする 。 然し 、 言葉には発することが出来ずにいる 。 彼は 、 己の気持ちを如何受け止めたのか 、 受け止めてくれていないかは少女には分からない 。 一日の内にこんなにも多くの出来事が在れば尚更だ 。 ふと 、 彼が耳許で呟いた言葉 。 少女にもしっかり届いたよう 。 「 私も .. 、 大好き 」 なんて相手につられるように呟いた後 、 離れないといけないと分かっていても 、 もう少し此の温もりに浸っていたいなんて思ってしまう 。 相手の胸に顔を埋め 、 相手に突き放されるまでこうしていようかとも考え乍 。
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。 、 大好き、かぁ。 ( なんて自分でも上文、 大好き大好き言っていたのに。 急に恥ずかしくなる、 此の思いは増して行く。 気持ちが益々高まっていく中、 相手の身体を抱いているのも悪いと思う。 相手から身体を離して、 「 じゃぁ、一緒帰ろうか、」 なんて相手の細い手を握って、 廊下を、彼女と一緒に手を繋いで、。
( 病み系とか、束縛とか色々できますけど、どうしますか。 ?
えと ... 、 はい 。 ( 相手の反応に迷惑なのかな 、 というマイナス思考へとなってしまう 。 そう捉える事しか出来ない自分を哀れに思いつつ 。 身体を離されれば 、 少し残念そうな表情を浮かべる 。 が 、 直ぐに笑顔になれば 、 「 うん 、 帰ろう 」 と握られた手をぎゅっと握り 、 相手の少し後ろをついていって 。
( 如月君はしたいのとか 、 ありますか ? .. なければ考えますが 。
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ねむ、。 ( 何時も隣の席に座っている彼女は、何故か今日は座ってなくて。 時計の針が08時10分を指す物の、 一向に少女は現れない。 昨日の事を気にしているのかと思うと、少年に不安が募って。
遅刻 .. 。 ( ふああ 、 と欠伸を零し乍教室に入ってきた少女 。 クラスメイトの視線を受けつつ 、 自席へと向かい 、 ゴソゴソと準備して 。
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、。 ( 少女が立ちながら、 荷物を整理するのを見れば、 周りの目など気にせず 相手を抱き締めれば。 「 おはよー。 遅かったね。 ( なんて、耳元で囁けば華奢な身体を離して、 自分の席に戻る、 まぁクラスメイトからの目も凄くて。
ひゃあ .. 、 おっ 、 御早う 。 ( 抱き付かれれば 、 回りの目を一気に浴びて 。 真っ赤になりつつ 、 挨拶をして 。 「 寝坊しちゃった 。 .. 猫と戯れてて 」 耳まで真っ赤に染め 、 手短に告げ 。 呆気なく離れた相手を見て一息つき 、 再び準備して 。
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顔、紅くなってるよ、 ? 可愛い、 ー。 ( クラスメイト全員が見ているというのになんて大胆な、。 まぁ本人は気にしていない様子で。 周りにバスケ部の男子が集まってきて、 「 お前、何俺の瑞希さん取ってんだよ。 」 みたいな事で会話をしているらしい、そんな事は気にせずに、立ち上がり。 瑞希の席まで寄って、 「 なぁ、 HR休もう?。
うぅ .. 、 可愛くないよ 。 ( 更に真っ赤に染まった頬を隠すように顔を隠す 。 彼の周りにはバスケ部の男子 。 話してる内容はあまり聞こえないが 、 どうやら彼は己に用があるよう 。 相手の問いに、 「 どうして ... ? 」 と首を傾げ 。
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