名無しさん 2017-02-11 21:42:25 |
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よしよし、それ飲んだら本当に帰るぞ
(突っ伏す背中を何度も撫で落ち着かせ、グラスに少し残るアルコールを指差して。近くを通った女性に勝ち取ったばかりの紙幣を渡し会計を先に済ませておき)
(再度大きなため息をついてから体を起こし、残りわずかの液体を一気に流し込み。飲み終えたと思えば先に席を立ち少しおぼつかない足取りで店を出て)
そんな千鳥足で一人で歩いたら危ないぞ
(普段からアルコールを摂取し続ける酔っ払いは多少の酒では影響なく背後から追い掛け、放っておけば迷子になりかねない彼女の手を取り無理矢理にでも繋ぎ)
どこにも行かないわよ、心配性なんだから
(繋がれた手をじっと見つめたあと気の抜けた笑顔を向け、アルコールで熱くなった体を彼に寄せ。冷めた酔いが再び回り始めボーッと傾く日を見つめ)
よかった、てっきりギャンブラーに嫌気が差してフラれたかと
(笑顔を見てひと安心で全身から脱力し、夕日に目を細め「帰るか別の店に行くかは自由、どうしたい」後者になった場合に備え比較的治安の良い店が並ぶ方向へと足を進めておき)
…賭け事とガンマンは嫌い、でもあなたは別
(ギャンブラーを嫌っていたら彼の事など気にもとめてなどいなく、大きくあくびを噛み締め「今日はなんだか疲れたわ、家に帰りましょ。また今度付き合ってあげる」眠気で重たくなる瞼を擦り)
そりゃどうも。俺の事も嫌いになった方がお前の為になるだろうけどな
(暗闇に向かってぽつりと呟いた言葉が彼女の耳に届いていないか気掛かりに「おぶってやろうか?」わざとらしくニヤついた表情を作り眠たそうな彼女の前にしゃがんで)
何か言った?
(眠たさのせいか隣にいてもちゃんとは聞き取れず首を傾げ、しゃがみ込む彼を見下げ「変な事考えてないでしょうね?」そうは言うものの倒れるよりマシだと彼の背中に体を預け)
恋人相手にセクハラはしない
(軽すぎる身体を落とさないよう支えながら立ち上がり、背中に感じる温もりにニヤける顔はそのままで方向を変えて家を目指して歩きだし)
あなたならしそうね
(さっきの言葉が気になるが自分たちのために聞かない方がいいだろうと思いとどまり、心地よく感じる振動と温もりに我慢していた眠気が全身を襲い寝息を立てながら彼の背中で眠りにつき)
おいおい、そりゃ失礼だ…っと寝たのか
(反応が遅いと思えば耳元に寝息が掛かり、起こさないよう出来るだけ状態を揺らさずに歩き。家に着けばベッドに寝かしてやり、彼女が熟睡してる事を確認してから自室に戻り少ない手荷物をまとめ始め)
(家に着いたことや彼が出ていこうとする事すら気が付かないほど熟睡していたが、変な夢を見たせいか思わず目を覚まし。しばらくベッド上で座ってからキッチンに向かい)
(汚い字で世話になったと記した紙と昨夜稼いだ紙幣をベッドの上に置き、彼女が気付かないようまだ空が完全に明るくなる前に家を後に朝晩の肌寒い空気に小さく身を震わせ当てもなく歩き)
何でよ…
(食堂の灯りをつけると半分開いた彼の部屋が目につき、覗いてみると置き手紙と数枚の紙幣。一言もなく家を出ていた彼のあとを追うように裸足でまだ暗い外に繰り出し)
気付いたかどうか…いや、気にする事はないな
(煙草に火をつけ煙を吐き出し、女性なら入りづらいであろう店を敢えて選び馴染みの娼婦を呼び出し眠気でぼんやりする頭でアルコールを摂取し)
(彼の名前を呼びながら自分の店や前に一度行った店を探すも姿はなく、これ以上探したとこで彼に迷惑が掛かると判断し諦めて家に戻り。ベッドの縁に座り込み「ダメな部分があるなら言ってよ…」膝を抱え涙を流しながらそのまま眠りにつき)
(酒を飲んでいてもリシュリーの事が気にかかり心底好きな事だけはハッキリと分かり「前を通り掛かるだけなら…」気になる事があるとじっとして居られないタイプは店を後に、昨日まで過ごした家を目指し中には入らず外で立ち尽くし)
さむ…
(朝の気温の低さで目が覚め、服に着替え店に行く準備をしながら再び空になった部屋を見ながら気にすることないと家を出れば昨晩出ていったはずの彼が視界に入り)
(気になるなら家出をするなと言われそうだが、そんな問題ではないのだと一人首を横に。彼女が此方を見付けた事にも気付かず、その場に佇み口から吐いては消える煙をぼうと眺め)
何してるの…
(声を掛けずに立ち去ろうかと思いついたが前を通るんだから何か掛けようと。こちらに気が付かない相手に少し声のトーンを落とし、近寄らず玄関先で声をかけ)
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