【凪玲】天才と御曹司【ﾌﾞﾙｰﾛｯｸ】

え～…何それ…じゃあ俺片付けしなーい
（相手にだらんと寄りかかり、肩に顎を乗せるようにすると、相手が下の名前で読んでくれないのなら片付けをしないということを言い出して。）

……………せ、誠士郎(自分の肩でだらけ始める姿を見てこれはマジのやつだ、と相手の母親のことも考えると此処は自分が勇気を出すしかないと思い、深呼吸してからぼそりと呟くように下の名前を呼んで)

ん…もっと
（呟くように自身の名前を呼ばれると、なんだか今までにない感じがして嬉しく、相手が少し恥ずかしがっているのも可愛いと思って、もっと呼んで欲しくなり）

…誠士郎、片付け一緒にやろう、な？(慣れない呼び方にプラスして此処まで求められると恥ずかしさが増すが自分自身も下の名前で呼びたい気持ちはあるので、頭を優しく撫でながらもう一度名前を呼んでは一緒に片付けをするように言ってみて)

……うん、やる
（下の名前で呼ばれると嬉しくなり、相手と一緒に片付けをやろうという意見にあっさりと賛同して。自身の頭を撫でている相手の手を擦り寄るように頭を押し付けて。）

…思ってた以上にお前のこと好きみたいでやべえよ、俺(自分が下の名前で呼んだだけであの面倒くさがりの相手があっさりと賛同したので嬉しさで口元が緩み、頭を撫でたまま天井を見上げれば何処か困ったように呟いて)

またその話？好きじゃなきゃこうやって頭撫でたり抱きしめたりしないんだから当たり前でしょ
（母親のところに行く前も同じような話の内容をしたのに、再び似たようなことを言い出す相手に自分の当たり前に思ったことを言って。）

だってさー…お前マジで玲王もういらな～いとか言って捨てんなよ(当たり前だと言う相手にそうだけど、と小さく呟いては僅かに唇を尖らせ、ポイされたらどうしようという不安は残るらしく撫でていた手をペシペシと軽く叩く感じに変えて)

捨てないよ、玲王のこと好きだもん。てゆうか、痛い…
（それに、自分は相手がいないともう部屋は散らかりっぱなしのままになってしまいだろうと思いながら相手のことをぎゅうぎゅうと抱き締めて。やはり叩かれたところは痛いのか不満げにぼそっとつぶやき。）

あ、悪ぃ(相手の口から好きだという言葉が聞けると嬉しそうに頬を緩めながらぎゅうぎゅうされ、痛いと呟きが聞こえれば無意識だったらしくすぐに手を止め謝って。青い監獄に戻ったらこんなイチャイチャ出来ないよなー、なんてふと一人で思っており)

……それに、捨てるのは玲王の方でしょ

（相手は御曹司で、跡継ぎも必要だろうという理由で男の自分と付き合っているということがバレれば別れさせられるということも考えており、捨てるのは自分からではなく相手だと言って。）

は？聞き捨てなんねえな、宝物のお前を俺が捨てるはずないだろ(何を思って言ったのか分からないが相手の言葉に眉間に皺を寄せるなり不機嫌そうな表情を浮かべ、頬を両手で挟み込み顔を近づけると目をしっかりと見つめながら強く言って)

…うん、わかった
（不機嫌そうな表情を浮かべながら自身の両頬を挟みしっかりと目を合わせて、自身のことを捨てないという相手になんだか安心感を覚えてしまい、相手の言葉を信じようと思って。いつもは頭を撫でてもらう側だが、今は撫でたい気分になって相手の頭を優しく撫でる。）

…なんか不安要素でもあんの？俺にできることなら全部取り除いてやりてえんだけど(一応は分かってもらえたようなので肩を竦め、普段とは逆で頭を撫でられると一瞬驚いた表情を浮かべるが思った以上に心地良かったらしく大人しく撫で受けて。先ほどの相手の言葉が自分の中で僅かに引っかかっているらしく優しい声色で上記を述べて)

ううん、大丈夫。玲王がいればなんでもいいし
（大人しく撫でを受けているのを見て、やめろよ！だとか、なにか言われると思っていたので少し拍子抜けをしてしまうが、なんだか新鮮で相手が可愛いため引き続き頭を撫でていて。優しい声で不安があるのかと聞かれ、否定をして首を振る。）

俺も！ぜってえ俺から離れんなよ！(相手の言葉にきゅんとしては自分も同じ気持ちだと嬉しそうに笑いながら伝え、頭を撫で続けられるとこちら側も悪くないな、と目を瞑ると大人しく撫で受けして。今は場所が場所なので明日は旅館で今より甘えられたらな…なんて考えていて)

うん
（大人しく撫でを受けているのを見て、玲王って甘えられたんだ…と少し失礼なことを思ってしまうが、案外頭を撫でるのは楽しく、毎回こんな気持ちなのかなと考えつつも、相手を寝かしつけるような手つきに変わり、背中を一定の速さで優しく叩くようにする。）

…それ、ちょっとやばい(相手に体を預けるように肩に額をくっつけると一定の速さで背中を優しく叩き始めたので段々と瞼が落ちてきてうとうとし、このままでは寝落ちてしまうと首を軽く横に振ればその叩き方は良くないと訴えて)

なんで？いいでしょ、寝ちゃいなよ。俺も寝たいし
（相手の訴えには耳を傾けず、背中を優しく叩くのをやめないで自分も相手の身体に寄りかかるようにすればいつもよりも眠そうな声音で伝える。自分の方が早く寝て、遅くに起きるため相手の寝顔はあまり見た事はなく、見てみたいなと思っていたところだったためチャンスだと思い。）

…逆だろ。俺が先に寝るなんてありえねえ、し…(背中を優しく叩く手は止まらず、更には此方に寄りかかってきたので先ほどよりも相手の体温が感じられ、普段から眠そうな声をしているのに今日は普段よりも増し増しの所為で段々と意識が遠のく中相手より先に寝たくないことを伝えて。結局あれから数分後にあまりの心地良さに完全に相手に体を預けた状態で小さく寝息を立てながら眠ってしまい)