【凪玲】天才と御曹司【ﾌﾞﾙｰﾛｯｸ】

ん……っ、
（息が苦しくなると目尻に涙を貯める握っている手に力が入る相手にわかりやすいな、と思いながら同時にもっと自分によって追い詰められている相手を見てみたいとも思ってしまうが、今は自分よりも余裕のない相手の緊張を解くことを優先して。握っていた手が離され、自分の首の後ろに回されるとその姿が自分のことを求めているようにしか見えず、こちらから舌を絡めても後ろに倒れないようにと相手の背中に腕を回して。相手からも舌を絡ませられれば、もっとしてもいいのかなと思いながら、いつもは自分がされる側だが、相手の頭を優しく撫でて。）

…んン……ｯｯ(頭もぼーっとしてきたこともあり段々と羞恥心がなくなってきて、無我夢中になって舌を絡ませながら深い口付けを何度も交わして。暫くして銀色の糸を引かせながら唇を離し途中でぷつりと切れ、頬を紅潮させ瞳を潤ませながら相手の瞳をじっと見つめては「…せ、しろ、すき……だいすき……」と息が上がってる為、途切れ途切れになりながらも本当に相手のことが好きだと気持ちを伝え、ぎゅうっと再び首に腕を回すとすりすりしながら息を整えていて)

うん、俺も大好き。…この続き、明日二人っきりでしよっか
（深い口付けを何度も交わしていると、銀色の糸がつぅっと引きながらぷつりと切れて互いの唇をゆっくりと離していき。瞳を潤ませながら自分のことを下の名前で呼び、好きだと言ってくる相手の頭を優しく撫でて自分もだと伝え、先程の蕩けるようなキスではなく、触れるだけのキスを相手の頬に軽く落とし。翌日旅館に行くことを思い出すと、旅館の部屋ならば本当に二人きりになれるだろうしと考え深いキスの続きをしようと誘って。）

……今は…？(相手の匂いを鼻いっぱいに吸い込みながら離れたくないと言わんばかりにぎゅうっと先ほどよりも密着し、この続きを明日二人きりでしようかと誘いの言葉が耳に入ってくる。少し体を離しては熱った顔のままじーっと相手の顔を凝視し、頭はぼーっとしていてほぼ理性を失っていることもあり普段の冷静さは何処にもなく、下には相手の母親が居るというのに明日ではなく今ではないのかと小首を傾げながら小さくぽつりと呟くように尋ねて)

今したら明日の楽しみなくなっちゃうでしょ。だから今は我慢
（先程よりも密着して離れられないようにされると、普段見られない姿が次々と見ることが出来て気分が良く、いつもはあるはずの眠気が今は全くなく。明日二人でしようという提案に相手が小首を傾げて何故今じゃないのかと聞かれれば、一瞬下に母親がいることを伝えようとするが、火照った相手の顔を見れば理性が飛んでしまっているんだなと読み取ることが出来、まるで子供をあやすかのように優しい口調で説得して。もっともっと自分を求めるようにさせたいという想いから、「玲王、舌べって出して。さっきの深いのしよ」と素直にキスがしたいと伝えて。）

……なるほど、(相手の言葉に納得、と言わんばかりにこくりと一つ首を縦に振り、それなら明日まで我慢するかぁと受け入れて。まだまだ回らない頭でぼーっと相手の顔を眺めていると舌を出すようにと再び深い口付けを求められ、これ以上したら酸欠になってしまうのでは？と思いながらも気持ち良いことには変わりはなく、何より相手が自分を求めてくれていることが嬉しく「しょうがねえな～でもなぎのこと大好きだしな～」とふわふわとした口調で話しながらふにゃりと笑ってはべっと素直に舌を差し出して)

ん、ありがとう
（自分が相手に舌を出すことを求めると、ふわふわとした口調でさりげなく自分のことが好きと言い、素直に舌を出す相手を見ると、その姿が自分だけしか見たことがないという優越感に浸りながら感謝の言葉をかけて。その相手の出した舌にゆっくりと自分の舌を這わせていき、相手の口内に侵入すると激しく貪るような口付けではなく、ねっとりとした甘い口付けをして。）

んぁ……(自分の舌に相手の舌を這わせられるとぞくぞくして思わず声が漏れてしまい。普段の自分ならこんな声が出てしまったら顔を真っ赤にさせ口許を両手で覆うところだが、今は理性等ほとんどない状態なので全く気にしておらず、それどころか甘い口付けに足りないと言わんばかりに自ら相手の舌を絡めとり、部屋に水音を響かせながら口端からはどちらのものか分からない唾液が垂れていて)

ん、…っ
（自分の舌を相手の舌に這わせたタイミングで声を漏らした相手の声がもっと聞きたくて、次からは先程のような口付けの始めた方をしようと学習していて。自分のしている甘い口付けが気に入らなかったのか、相手から舌を絡めてくると積極的だなと思いながら、積極的でも消極的でもどっちでも玲王は可愛いからいっかと相手の舌の温かさを感じていて。部屋に響く水音を聞くと、この時に母親が来たらまずいなと思いながらも一度始めてしまった以上もっと相手と触れ合いたいと言う欲が出てきてしまいやめることができず、相手の口端からどちらのものか分からない唾液が垂れているのが分かれば、その姿も普段見られないものなのでそのままでいっかと思い、口付けを続行し。）

…はｯ……ん…も、むりぃ…(あれから何度も角度を変えて無我夢中で深い口付けを繰り返していたが限界が近づいてきたらしく、リップ音を立て唇を離すと肩で必死に息をしながら唾液でベトベトになった口周りを手の甲で拭い、これ以上はできないと真っ赤な顔のまま首を横に振り上記を述べて。思った以上に唾液だらけだったので少し先にあるティッシュが欲しいと腰を上げるも力が入らずそのまま派手に転倒し、しかしそのおかげで若干理性が戻ってきたらしく「…だっせ」とぽつりと小さく呟いて)

大丈夫？玲王
（もう無理だと言い唇を離されるともっとしたかったのになななんて思いながら、真っ赤な顔をした相手を見るとそんなことはどうでも良くなってしまって。相手が腰を上げてどこかに行こうとしたのを見ていれば、次は派手に転倒して。頭がぼーっとしてたのかなと考えながら、大丈夫かと声をかけ。ふと相手の口から呟く言葉が聞こえれば、『……ダサくないよ。可愛い』と転倒した相手の脇に手を入れて、そのまま起き上がらせると座ったままこちらに相手の体を移動させ、バックハグの体勢になりそう言って。）

さんきゅ…だ、から男に可愛い……って俺だから可愛いんだっけか…(自分で起き上がろうとする前に相手の手が脇の下に入り、目を真ん丸くして驚いている内にあっという間に起き上がらせられて。座ったままの状態で後ろから抱き締められると少し恥ずかしそうにしながらも小さく礼の言葉を述べて、転倒したことに対してダサくないとフォローすると同時にまた可愛いと言う相手に否定の言葉で返そうとするが、相手は自分だから可愛いと言っていることが先ほど分かったので再び頬を染め、唇を尖らせながらぼそぼと呟くように言葉を漏らして)

うん、玲王は可愛いよ
（自分の可愛いという言葉に否定をしようとするが、先程話した内容を思い出して、相手だからこそ可愛いんだと理解したのかぼそぼそと呟く相手を見て肯定しながら、相手を後ろから抱きしめている為首筋が無防備に晒されており、何を思ったのかその首筋に鼻をちかづけて匂いを嗅ぎ。それは好きな人の匂いだからなのか、ただ純粋にいい香りなのかは分からないが、『玲王の匂い、好き。』と相手のことを抱きしめながら呟き。）

あ、そ…(改めて可愛いと言われこの事に対してありがとうと言うのは自分で可愛いと認めていることになりそうなので軽く流すような感じになって。相手は背後に居るので今何をしているのか全く分からず、突然首筋に鼻を近づけ匂いを嗅がれると吃驚したのか僅かに体を跳ねさせ、自分を抱き締めながら匂いが好きだと言われれば不覚にもきゅんとしてしまい。相手の腕を軽く掴んで後ろを振り向くと「俺も！凪の匂い落ち着くしすげえ好き。っつーか俺はお前の全部が好きだけどな？」とにっと笑いながらマウントを取る発言をして)

んー…
（先程までは深い口付けを何度も交わして頭が回らなくなるほど蕩けてしまっていたのに、今はにっと笑い自分のことが好きだと言う相手に、面白くないな…と感じながら相手の肩に顎を乗せて返事をする。もしかしたら、自分が相手になにかされて無反応だったのが嫌だった理由は自分が今感じているこの感情かと理解し、やはり好きな相手には恥ずかしがったり慣れていない表情を浮かべて欲しいものなのかと思っていて。そういえば、相手は耳が弱かったなと思い出すと、今なら自分が後ろにいるし抵抗できないだろうと考えふぅっと相手の耳に息を吹き掛け。）

にしても凪がそんなに俺のこと好きだったとは……ひゃ！な、にすんだよ！(相手が少し前の自分と同じ感情を抱いているとは全く思っておらず。自分ばかり相手のことを好いていると思っていたので相手の言動で多少自信がついたらしく、腕を組んでは好きや愛してると言われたことを一つ一つ嬉しそうに思い出しているところで突然耳に息を吹きかけられ、普段より高めの声が漏れれば慌てて口許を両手で覆い。恥ずかしそうに頬を赤らめながら振り向くと軽く睨み、また同じことをされないようにと口許の手を両耳に移動させ耳を隠して)

うん、好きだよ。…耳、隠さないで。いっぱい好きって言ってあげられない
（あたかも自分が相手のことをなんとも思っていなかったとでも言うような口振りで話す相手を見ると、当然のように好きだと口にして。自分が相手の耳に息を吹き掛けると、普段より高い声で反応を示し、恥ずかしそうに此方を軽く睨んでくる相手が可愛くてもっと虐めたくなってしまい。耳を塞がれては何も出来ないため、これを理由にすれば相手は揺らいでくれるであろう言葉を投げかけて。）

凪…(さらりと好きだと、いっぱい好きと言えないと言われるときゅんとするが恥ずかしげもなくこんなにも簡単に言われてしまうと言い慣れているのでは、と逆に心配にもなってしまい、自分と出会う前はどんな恋愛をしてきたのだろうか…なんて気になっていて。もしかして青い監獄の中で既に複数の人間と関係を持っているのでは？ととんでもなく失礼な勘違いをし、勝手にショッを受ければ俺はこんなにもお前のことが好きなのに心の中で訴えるとメンヘラが発動しそうになっており、すっと耳から手を離してはどうすれば相手を一生繋ぎ止めておけるか顎に手を添え真剣に考え始めて)

…玲王？
（苗字で呼ばれると、誠士郎って呼んで欲しいのになと思いそれを口に出そうとするが、耳から手を離し、その手を顎に添えて何か考え事をしているような雰囲気の為、首を傾げながら相手の名前を呼び。自分とせっかく一緒にいるのに考え事なんてする相手に少し気に食わないなと感じており、それを表情に出すことはしないが相手のことを抱きしめる力を苦しくない程度に強くして。その考え事の内容が自分に関わっていることは露知らず、それに加えて自分が手馴れているような素振りを見せたことで不安に思っているなんてことは知らずに。）

……潔。千切…いや、意外に馬狼か？もしかして全員…？(相手に名前を呼ばれても少し強めに抱き締められても完全に自分の世界に入ってしまっていて全く反応を見せず、相手と関係を持っている可能性のある人物の名前を一人一人ぽつりぽつりと挙げていっては俺の凪を誘惑しやがって…と迷惑な勘違いを続けながら唇を強く噛み締めて。しかしこんな状態でも相手を甘やかすことは体が覚えているのか、これだけ集中していてもすっと腕を上げればよしよしと相手の頭はしっかりと撫でていて)