白む空に燻る紫煙 ---〆

白む空に燻る紫煙 ---〆

刑事A  2022-01-18 14:27:13 
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待ち人有り。



 

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  • No.201 by ベル・ミラー  2022-02-04 23:18:24 




そうだね。明日も早いし今日はホテルでゆっくりした方がいいかもしれない。
( 久々過ぎる空の旅はそれ程長い時間では無かったが思わぬリラックス効果を得る事が出来た。密室空間が特別好きな訳では無いが飛行機は別だ。そして空港の雰囲気もまた然り。デモイン国際空港を出て並んでいるタクシーの一台に相手と共に乗り込めばそれで構わないと頷き。__走り出したタクシーは数十分で拠点となるホテルの前へと到着。想像してた以上の大きさに「わぁ、これは奮発したね。」と首が痛くなる程に見上げつつ感嘆の呟きを落として。荷物を受け取り運転手へと軽くお礼の言葉を述べてはエントランスを潜りロビーへと入り。数人の宿泊客とフロント係のザワザワとした声、ホテル独特の香りと雰囲気、そう何度も何度も味わいたい時に味わえるものではない感覚に年甲斐も無く小さな興奮を覚えては「何だか新鮮だね。」と無意識になる小声で話し掛けて )



  • No.202 by アルバート・エバンズ  2022-02-05 00:10:05 

 






万が一何かあった時に直ぐに対応出来るよう、ゲストと同じホテルなんだろ。
( 到着したホテルはかなりの大きさで、シックな制服に身を包んだ警備員の横を通り広々としたエントランスへ。磨き上げられた床や階段に敷き詰められた絨毯、多くの要人をも迎える豪華なエントランスはあまり経験が無く、相手の言葉に同意する様に頷いて。直ぐに現れたベルボーイに荷物を渡し、フロントでチェックインを済ませると部屋へと案内される。当然高層階では無いが、見晴らしの良い中層階でエレベーターは止まり、隣り合った2室に荷物が運び込まれ。鍵を渡されると「30分後にエントランスで落ち合おう。」と声を掛けて部屋へと入り。決して華美では無いものの上質な調度品の揃えられた客室で、窓からはデモインの街並みを見下ろす事が出来る。ネクタイを引き抜くと整えられたベッドに身体を横たえて。それ程長くはない旅路でも、慣れない場所までの長距離移動は少し疲れる物。食事をする店のチョイスは相手に任せて良いだろうと思いつつ、少しして起き上がると荷物の整理を済ませ。仕事では無い為ネクタイはベッドに放ったままだが捜査時と大差ない格好で時間になるとエントランスへと降りて行き。 )





 

  • No.203 by ベル・ミラー  2022-02-05 00:28:47 




……まぁ、そうだよね。
( 渡された鍵をまじまじと見つつぽつり。部屋へと入れば当たり前ながらあまりに綺麗に整えられたそこに良い意味での緊張感を覚えて。ベッドの脇に置かれたキャリーケースの中から一先ず今着替えるのに必要な物__灰色の薄手ニットに黒のレギンスパンツを取り出しそれに着替え。残りの時間をこの辺りで人気のお店検索に当てればあっという間に約束の時間に。普段と同じコートを羽織りエントランスへと降りれば既に待って居た相手の元に歩み寄り「お待たせしました。此処から歩いて10分位の所に評判いいカフェがあるみたいなんだけどどうかな?」道路を挟んで向かい側のお店が立ち並ぶ一つに調べたカフェはある。スマホの画面を近付けてはサンドイッチは勿論の事、その他軽く食べられそうな軽食なんかも揃っているメニューの写真を見せつつ「夜はテイクアウトしてもいいし、ホテルの中にあったレストランも良さそうな雰囲気だったよ。」とやや早すぎる気もするディナーの話も持ち出して )



  • No.204 by アルバート・エバンズ  2022-02-05 00:50:42 

 





ああ、なら其処にしよう。__気が早いな、そんなに腹が減ってたのか?
( 相手と落ち合うと鍵をフロントに預けてホテルを出る。見せられた画面を一瞥すると二つ返事で了承して、其処を目的地に歩き出し。街並みを見ながら歩いたり理由も無く散歩をしたりという事を普段からしない上に、捜査時の行動が染み付いているのか急いでいる訳で無くとも目的地が決まれば自然と歩調は速くなる。隣に居るのがここ最近の事件で一緒に行動していた相手だけに尚更、捜査中の様な気がして来る。相手の口からディナーの話が出るとそれに返事をしようとして、そこでようやく相手を置いて行き掛けている事に気付き意識的に歩くペースを落とした様で、それ程空腹だったのかと尋ねて。「何処でも良い、普段出張の時はコンビニで済ませてる。」と、食事に関しては頓着も無い為相手に任せると告げて。 )






 

  • No.205 by ベル・ミラー  2022-02-05 01:44:56 




( 身長差や歩幅の違い諸々をとってもやや小走りで後を追う様な形となる中、ディナーの話と同じくして歩みのペースが遅くなれば漸く隣に並んで歩く事が叶い。「そう言う訳じゃ無いんだけど、普段来た事の無い所だからかな。いろいろ美味しそうな物探したくなっちゃって。」朝ご飯も確りと食べて来たし機内で飲み物だって飲んだ。お腹は昼ご飯を食べれば夜まで全く問題無くもつのだが気ばかりが高揚している様で小さくはにかみ。そうこうしている内に目的地であるカフェに到着する。お昼時という事もあり若干混んではいるが待つ事無く入れそうだ。店員に二名である事を伝えれば奥の窓側の席へと案内され、メニューが決まった頃にまた戻って来ると。「写真ではタコライス美味しそうだったんだけど__やっぱり此方にしようかな。…サンドイッチも美味しそうだよね。」真剣な表情でメニューを見続け結果的にソーセージと目玉焼きがサイドについたパンケーキを頼む事を決め、メニュー表から目前の相手に視線を移動してはサンドイッチを食べる印象が強く残っているのかそんな言葉を付け足して )



  • No.206 by アルバート・エバンズ  2022-02-05 02:39:27 

 





( 初めて訪れる場所であればその土地ならではの食事や文化を堪能したくなる事には納得して「お前の好きな所にしろ。」と伝えておき。店を決めろと言われるのは困るが、相手の選んだ店に付き合うくらいは苦では無い。目的地のカフェはランチタイムを楽しむ客で賑わっていたが、待たされる事無く奥の窓際の席へと案内されて。職場ではランチだけで無く飲み会にもほとんど顔を出さ無い為、誰かと外で食事をする事等滅多に無いのだが、どう言う訳か相手と2人で食事をするのは最近普通の事になりつつある。この間の取り引きによって今後もそうなって行くのだろう。レストランのメニューは品数が多くそもそも選ぶのが大変な事に加え、推されている物は例外無く量が多い為、結局何処に行っても代わり映えのしない物を注文してしまう。大好物と言う訳では無いのだがその結果がいつものサンドイッチで、今回もサンドイッチとホットコーヒーを選び。洒落た店のそれは具沢山で、これでもかと野菜やチーズ、脂の少ない肉が詰め込まれて居ると言うのは相手と食事をする様になってから知った事。 )





 

  • No.207 by ベル・ミラー  2022-02-05 09:51:08 




( 今回も同様に相手が頼んだのはサンドイッチ。お店それぞれで中身が違ったりパンに拘りがあったりするようだが、たまには違う物を食べたくはならないのかとサンドイッチを頬張る姿を眺めつつパンケーキを租借して。ベーコンの塩味とパンケーキの仄かな甘さが食欲を唆る。それに加えて粉の味が確りと感じられるパンケーキは好物だ。「エバンズさん一口食べる?」此処のやつは当たりだと思えば当然美味しさを共有したくなるもので、恐らく断られるであろう事は重々承知の上でそう問い掛けて。__警備の仕事は明日。つまり今日はまだ仕事では無いのだ。観葉植物が多く飾られたシックながらにもお洒落な店内で美味しい食事を相手と共に食す、なんて贅沢なのだろうか。「今日は無理だけど、明日の夜エバンズさんのお部屋行ってもいい?一緒にお酒飲みたいな。」サイドのベーコンと目玉焼きを平らげてグラスの水を一口。それから折角なのだから楽しまなければと仕事が終わった後の互いの労いをしたいと少し早い要望を口にして )



  • No.208 by アルバート・エバンズ  2022-02-05 10:30:26 

 





( 運ばれてきたサンドイッチはやはり具沢山で、中身を溢さない様にそれを頬張る。ローストビーフが入っている為かなり味もしっかりしていて食べ応えがあるそれを咀嚼していると、パンケーキを食べるかと問われいつもの様に「要らない。」と首を振り。誰かと美味しさを共有すると言う感覚はそもそも持ち合わせて居ないらしい。付け合わせのポテトをフォークで口に運んでいると明日の仕事後の話をされ、少し考えた後に、構わないが、と口を開く。「部屋で良いのか?色々な店を見て回りたかったんだろ。」出張で来た珍しい土地、美味しそうな物を探したくなると言っていた相手に尋ねて。相手が良いのなら自分は部屋でも店でも構わないのだが、上司と部屋で2人飲むのが楽しいのかは分かりかねる。先程から先の話が次々飛び出してくる辺り、事件の捜査で無い事も手伝ってか相手は此の出張を随分楽しみにしているらしいと、コーヒーを飲みながら目の前の相手に視線を向けて。 )






 

  • No.209 by ベル・ミラー  2022-02-05 12:39:30 




( 案の定断られればそれ以上しつこく推す事も無くあっさりと引き下がりまた残りのパンケーキを美味しそうに頬張り。唇の端に付いたメープルシロップをペロリと舐め取り頭を縦に動かす事で構わないのだと示しては「観光は最後の日に出来たらしたいな。搭乗時間夕方だからそれまで。」と全てが終わった次の日の要望を伝え。2泊3日で仕事らしい仕事はたった1日だけと言う意外にものんびりとした出張の筈なのだがやりたい事が沢山あってしまえば短く感じるもので、相手を大分振り回している自覚はあるものの要求を伝えるだけはタダだろう。__ややして平べったいとはいえまあまあのボリュームがあったパンケーキをペロリと平らげれば傍らのナプキンで軽く口を拭き「此処はまた来たいな。パンケーキ凄く美味しかったから違うのも食べてみたい。」と称賛の声を漏らしつつ「エバンズさんはこれから何処か行きたい所無いの?」とホテルに戻っても良し、別の場所に行っても良しの選択肢を相手に委ねて )



  • No.210 by アルバート・エバンズ  2022-02-05 16:24:50 

 





( やりたい事が沢山あり楽しそうな様子は伝わって来るのだがその全てに自分が同行する必要も無いのではと思い「…搭乗時間にさえ遅れなければ別行動でも構わない。1人でゆっくり回りたい場所もあるだろう。」と伝えておく。折角の観光に上司が同行していたのでは落ち着いて楽しむ事も出来ないと考えての事。自分は普段ホテルに篭っている事が多い為、別行動でも問題は無いと告げて。美味しそうにパンケーキを食べている相手を眺めながら、自分と食事をする時間が幸せだと言った相手の言葉を思い出していた。何故そんな風に慕われているのかは分からないが、大丈夫だと言って背を摩られた感覚は未だ覚えている。泣き出しそうな声で拒絶するなと言った真剣な表情も。妹が“生きていたら”、相手よりずっと歳上のはずで性格も似ている訳では無いのだが、ふとした時に妹を見ている様な気になるのは何故だろうか。あっという間に食べ終えた相手の言葉に頷きつつ「俺は特に無い。川沿いを回ってホテルに戻ろうと思ってた。」と答えるとコーヒーを飲み干して。今日は仕事では無いのだから、行きたい所があれば回ってくると良いと促して。 )





 

  • No.211 by ベル・ミラー  2022-02-05 18:31:16 




__んー、
( 確かに相手の言う通り同伴者が必要な幼子でも無い。互いが好きなように時間を潰す事も出来る筈なのだ。それでも明確な答えを返さず濁す様な曖昧な返答をしては相手も食べ終わったタイミングで席を立ち別々にお会計を済ませて外へと出て。暖かなお日様の光は射し込んでいるものの風は少しだけ冷たい。特別寄りたいお店は無く少し歩いてからホテルへと戻るという相手に「私もお供させてくれませんか?」とわざとらしい控えめさで問い掛けつつ悪戯な色滲む小さな笑みを口元に蓄えて。__と、ふと視線ずらした先に入口に飾られたモービルがちら、と光を反射させ光るお店が。外観は特別普通のお店なのだが何故だか妙に惹かれるものを感じれば「エバンズさんあのお店」と視線で店の方を指し示しつつ「少しだけ見たいな。一緒に。」と要望を一つ。それにしても以前の己からは考えられない所謂言ってしまえば“執着”のようなものに内心不思議そうに小首を傾げて )



  • No.212 by アルバート・エバンズ  2022-02-05 19:30:38 

 





( 相手はどちらとも付かない曖昧な返事をするに留まり、此方も未だ先の予定の為それを追及するでも無く店を出て。歩いている街並みが普段仕事で目にしている物と違うと言うだけで幾らか気分は穏やかな物で、息抜きになると言うのは強ち間違いでは無かったかもしれないとぼんやり考えて。その気しか無いだろうにわざとらしく尋ねてくる相手を一瞥すると「…好きにしろ。」と一言。---少しすると相手に呼び止められ、足を止めてその視線の先に目を向けると店先に飾りの吊るされた一軒の素朴な店。自分の事は気にせず行って来いと言おうとしたのだが、口を開くより前に“一緒に”という言葉が添えられるとそうも行かず、仕方無いと溜め息を吐きながらも店へと足を向け。扉を開けると来店を知らせるベルが小さく鳴り、店内に相手と足を踏み入れて。 )





 

  • No.213 by ベル・ミラー  2022-02-05 21:23:01 




( 店内に入ればそこは薄暗いながらにオレンジ色の暖かな電気が付いていた。加えて何処かでお香でも焚かれているのか異国を思わせる香りがする。お客は自分達以外居ないようで人の窮屈さは無いものの細々とした雑貨やアクセサリーが所狭しと並べられているものだから決して広いとは感じられない。「……何か凄いね。」すん、と小鼻を微動させて店内の香りを鼻腔いっぱいに吸い込み純粋な感動を言葉として落とせばとある棚の一角に飾られているパワーストーンのネックレスを見付け。金色のチェーンの先端に同じく金色の三日月、その下側の先端に小さな緑色の石が取り付けられているそれはとても魅力的に思えて手に取りまじまじと眺め。__奥から黒いフード付きローブを羽織った女性が相手の元に歩み寄る。『いらっしゃいませ。ご機嫌は如何ですか?』と掛ける言葉から彼女が店員である事を表しているが、纏う空気は何処と無くふわふわとした現実味を帯びないもので )



  • No.214 by アルバート・エバンズ  2022-02-05 22:31:58 

 





( 不思議な店だ、というのが入って最初の率直な感想だった。外から見ただけの雰囲気とは丸きりイメージが異なる店内。アジアの方の国を思わせる香りが漂い、日の差す外よりもぐっと暗くなったように思える空間、様々なアクセサリーが並び、詳しくは無いものの使われている石もかなりバラエティ豊かだと言う事は分かる。自分は特段気になる物がある訳でも無く、商品を手に取るでも無く店内を眺めていると、奥から出て来たこれまた不思議な空気を纏った店員らしい女性に声を掛けられ、軽く返答して。中世の魔女の様な独特な雰囲気だと感じつつ「…あぁ、いや、俺は結構だ。彼女に、」と、自分は購入を検討している訳では無い事を伝え商品の説明なら相手にと促して。 )





 

  • No.215 by ベル・ミラー  2022-02-05 23:21:40 




( 『彼女は大丈夫、欲しい物をきっとちゃんと選べるから。貴方は__何か大切なモノを無くしたのね。』と女の薄い唇が紡ぐ。店内だというのにフードを深く被っている為表情はよく見えないが口元が弧を描いている事だけはわかるだろうか。一方的に勝手な事を口にするだけ口にしてくるりと身を翻しては店の奥へと消えて行く。__「これちょっとエバンズさんに似てるよ。」女の姿が無くなって直ぐ怪しげな魔除の人形らしきストラップを片手に戻って来ると、キュートなマスコット的容姿ながら何処と無く険しい顔をしているそれを近付けつつ冗談を一つ紡いで。それからストラップを元の棚に戻し本来の目的である一目惚れしたと言っても過言では無い月のモチーフ付きネックレスを大事そうにカウンターに置けば、呼び鈴を鳴らして出て来た女の店員へとお金を渡して会計を終了させて )



  • No.216 by アルバート・エバンズ  2022-02-05 23:49:41 

 





( 女の紡いだ言葉を聞いて一瞬動きが止まり、直ぐに顔を上げるがその表情を計り知る事は出来ず。突然何を言い出すのかと怪訝な表情を浮かべたものの、何の事だと疑問を口に出来ないまま沈黙が流れる。大切な物を無くした、その言い方が妙に意味深だった所為か思い当たるのは10年も前に死別した妹の存在。しかしそんなオカルト的な事があり得るだろうか、何を思ってこの女は自分にそんな事を口走ったのか。そんな事を考えている間に店員は店の奥へと戻ってしまい、程無く相手の明るい声に意識を引き戻され。相手が会計をしている間も女の姿を見詰めていたのだが、何の事を言っているのか、何故それを俺に言ったのか、そのどちらの言葉も口にする事は出来ず。 )





 

  • No.217 by ベル・ミラー  2022-02-06 01:05:37 




( 会計が終了して店の外に出れば店員が包んでくれた茶色の小さな袋からネックレスを取り出し首に付けて。似合うかどうかを尋ねたりはしない。あくまでも自分へのお土産で自己満足なのだから。後は相手が言った通り川沿いを歩いてホテルに戻るだけ。首元を飾る小さな石は肌の熱と外気の冷たさの両方を含んで控え目に光る。店内で相手が誰とどんな会話をしたか知らなければ僅かな散歩の時間を楽しむべく歩み初め、太陽の光を反射してキラキラと光る川の水面は純粋にも酷く綺麗でそう言えばとコートのポケットからストラップ調になっている丸い青い石を取り出し。「これさっきのお店の店員さんがエバンズさんにだって。アパタイトっていう名前の石らしいよ。」儲けたね、なんて人の気も知らずに相手に手渡して再び歩みを再開する。__この町は肌に合う。食べ物も美味しいし、大きな川の近くは空気が澄んでいて気持ちが良い。今度は次の日仕事だと言う事を考えなくてもいい本当のプライベートで訪れたいと密かに考えて )



  • No.218 by アルバート・エバンズ  2022-02-06 09:47:54 

 





( 店を出てからもあの店員が言った言葉の意味をぼんやりと頭の中で考えていた。何の事を指していたかも分からない、曖昧な言葉だったと言うのに。相手の胸元に添えられた新しいネックレスと川の水面が静かに煌めく様を視界の端に捉えながら、相手に何かを差し出されると手を出して。乗せられたのは丸く青い石、先程の店員からと言われれば今度は何のメッセージかと若干訝しげな視線を石に落とす。ストラップなど普段付ける事も無いのだが、自分にと貰ってしまった以上そう簡単に捨てて良い物とも思えない。「…こういうのは持ってた方が良いのか、」と光を受けて青みの深まるその石を眺めつつ相手に尋ねて。一応それをコートのポケットに突っ込みホテルへの道のりを歩きながら、いつもとは逆に少し先を歩く相手の横顔に視線を向けて、光を受ける緑色の瞳を眺める。こうして時折妹を思い出してしまうようになったのは、妹と瞳の色が同じだと気付いてからだ。 )





 

  • No.219 by ベル・ミラー  2022-02-06 10:32:57 




綺麗だしね。信じるものはなんちゃって言うし。
( 怪訝そうな表情には納得する。パワーストーンなんて相手の柄じゃないだろうし何故店員がお金も払わないのにと思うだろう。コートのポケットからスマホを取り出し「アパタイトってどんな石なんだろう、」との呟きでGoogle検索に掛ければ出て来た内容は“負を浄化するマイナスイオンの効果”。「精神的安定だって。エバンズさん仕事で無茶ばっかりするから持ってた方がいいかもね。」店員がこれをわたしたのは偶然なのだろうかという疑問を心に燻らせつつスマホをポケットへと戻し、あくまでも“仕事”という所にだけ意識的に触れつつ普段と変わらない口調でそう伝えて。__斜め後ろを歩く相手からの視線をヒシヒシと感じるのは気の所為では無いはず。そしていつ頃からか己の瞳を見る目が懐かしさと寂しさを帯びる様になったのもまた気の所為では無いはずだ。二つの色が混ざる時、それは大抵誰か大切な人との別れを経験した時、もしくは伝えたいけれど伝えられない何かを抱えている時。相手は何方なのだろう。もしかしたら両方なのかもしれない。__ホテルへと到着すればフロントから部屋の鍵を貰い「エバンズさん、明日の警備の最終確認に付き合って下さい。」と休息前に仕事の詳細を打ち合わせたいと申し出て )


( / いつもお世話になっております!最近いろんな音楽を聴いていて、絢香さんのWhyという曲がベルからエバンズさんへの気持ち?みたいな感じに聴こえていてもたってもいられなく…!完全自己満足報告な報告失礼致します…! )



  • No.220 by アルバート・エバンズ  2022-02-06 11:30:57 

 





…そんなに俺は負のオーラを纏ってる様に見えるか?
( 相手が読み上げた石の持つ意味に微妙な表情を浮かべ、自分は傍目から見ても感じる程の負のオーラを纏っているのかとぼやき混じりに尋ねて。あの女には自分の過去が見えて居たのだろうかと考えるも、いやそんな非現実的な事がある訳が無いと自分でその考えを否定してしまえばポケットから手を出して。きっとあの店の独特な空気に流されているだけだ。相手に妹の面影を重ねるのも、良い事では無いと理解はしている。街並みの方へと視線を向けるとホテルへと戻って行き。---打ち合わせの申し出に頷くと「資料を取ったら部屋に来い。鍵は開けておく。」と言って部屋に戻り。ポケットの中に入れていた財布と貰ったストラップを取り出すとコートとジャケットを脱いでハンガーに掛け。ベッドに放った財布が開いて、ほんの少し褪せているものの記憶と変わらない笑顔を浮かべる妹の写真が目に入る。___妹が笑っている夢を見た事が無い。いつも事件の夢を見る所為で、この写真が無ければ彼女の笑顔を忘れてしまう様な気さえしていた。財布を閉じて鞄に入れると、明日の仕事に関する資料を用意して。 )


(お世話になっております!何と……瞬時に聴きましたが、驚く程にベルの胸の内が表現されたような歌詞でした…!エバンズが身を委ねる事に抵抗しているだけで、暗く重い物を抱えていたとしても、ベルにはそれを含めてエバンズを受け入れる力があるんだろうなと思わされます。---仕事後2人で飲んだ後に両方寝落ちてしまって、深夜に起きてしまったエバンズを落ち着かせている時に、妹の事は伏せつつ“忘れられない事件があってその所為で夢見が悪い事がある”という事は打ち明けてしまおうかなと画策しております。重要な事は隠したままだけれど、お酒の力も手伝って初めて自分からベルに何かを打ち明ける機会になればと…)





 

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